エチケットは重要です。エチケットとはワインの〝ラベル〟のことですが、村名や品種名、ヴィンテージなどの基本情報が記載されています。ときには、エチケットから造り手の想いやセンスなども読み取れることもあります。そのため、めずらしいエチケットを見かけると、つい手に取ってしまう自分がいます。
今回は、愛くるしい色調で描かれた《サヴィニレ・ボーヌ 2014》のエチケットに一目惚れ…。造り手であるメゾン・シャンピーは、1720年創業のボーヌ最古のメゾンです。モダンで洗練されたエチケットの採用は、現在のオーナーであるピエール・ムルジェイ氏の監修によるものだそうです。センスが光っています。
このワインは自然に配慮した、認定オーガニックワイン。ラズベリーとブラックベリーに、丁子とシナモンをいれてリキュールを作ったような風味が、よりフレッシュさを引き立てます。酸と甘みのバランスに優れ、タンニン(渋み)はこのうえなくやさしい質感。フォアグラのソテーを合わせると、フォアグラの旨みと苦みが、深みあるベリーの果実感と〝呼応〟して、まるでベリーのソースのように、一体感を醸成するのです。
名は体をあらわすといわれますが、エチケットも体をあらわすこともあります。チャーミングなエチケットは、やはりチャーミングなテイストでした。インスピレーションで選ぶこともワインの楽しさのひとつですね😉💓