カモ汁など、鴨肉にはネギを合わせてきたのが日本の食文化。
一方オレンジなど、フルーツを合わせてきたのがフレンチの歴史。
ネギもオレンジも鴨との相性は抜群ですが、私は〝鴨りんご〟派です。
そこで、鴨肉にはノン・マロラクティック発酵シャンパーニュがオススメです。マロラクティック発酵とは、乳酸菌がりんご酸を食べることで、よりまろやかな味わいに変化させることです。ルネ・ジョフロワという造り手は、あえてこのマロラクティック発酵を行わないことをポリシーとしているため、ストレートにりんごの酸味を感じるシャンパーニュが生み出されるのです。
ただし、〝酸度が高い〟だけでは「鴨の胸肉のポアレ」の濃厚な旨みに負けてしまうため、合わせるシャンパーニュは厚みある果実の凝縮感も求められるのです。
それを一刀両断に解決できるのが《ルネ・ジョフロワ/プルミエクリュ・キュミエール・エクスプレシオン・ブリュット》です。凝縮感あふれる仕上がりになっているのは、シャンパーニ地方でもっとも日照量が多いとされる〝キュミエール村〟の黒ブドウを90%も用いているからです。
「鴨の胸肉のポアレ」にはルネ・ジョフロワのノン・マロラクティック発酵シャンパーニュ。
りんごの芳醇な香りが漂いながら、太陽の恵みをたっぷりと受けた豊かな果実味と凝縮感が、鴨肉のジューシーな旨味をしっかり包み込んでくれるような、なんともいえない心地よさが訪れます☺️✨