未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

熟成リュリーの赤の旨さ🍷

ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌの南、コート・シャロネーズ地区。そのなかで、ブーズロンについで北端に位置する村が〝リュリー〟です。

 

リュリー村で生産される半数以上は白ワイン。また発泡性のクレマン ド ブルゴーニュの発祥地でもあり、ほどよいタンニン&果実味ゆたかでフルーティーな〝リュリーの赤〟は、残念ながら、あまりメジャーではありません。

 

ただ、私が思うに、リュリーの赤ワインは熟成してこそ本来のおいしさを楽しめるもの。この醍醐味を知って、リュリーの赤に魅了される人は、世界中に少なくないはずです。

 

熟成したリュリーの赤には、甘草などの甘いスパイスと、上品に薫るほのかな獣香があります。また、フルーティーだった果実味が、発酵食品のような〝まったり〟としたコクと旨味に変化し、それが上質の鹿肉ととても相性がいいのです。

 

そこで、今回は《ルイジャド/リュリー ルージュ1998》と『和歌山県産の鹿ヒレ肉~グリーンペッパーのソース~』のマリアージュ

 

熟練職人により下処理された鹿肉は、ジビエといえども臭みはゼロ。敏腕シェフの神業的な火入れで、絶妙な柔らかさと、クリアで純粋な肉の旨みを堪能できます。ソースのグリーンペッパーと、熟成リュリーのスパイスがさらにそれを際立たせ、〝湿り〟と〝乾き〟を連想させる(たとえるなら...乾燥と生の、ポルチーニ/ジロール/モリーユ茸が混ざっり合ったような)深みあるコクと旨みが加わると、お料理全体も滋味に富んだ味わいへと変化するのです。

 

この、心に染みいるような〝滋味深さ〟こそ、熟成リュリーの赤の旨さだと私は思っています。

f:id:hrm628:20181110122109j:image