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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

平成最後のロゼ・シャンパーニュ🍾

美しすぎます。色も泡も味も。クリアボトルに鮮やかに咲く、アネモネの花も…。

こんなに美しいシャンパーニュがこの世に存在するのですね。

 

19世紀末~20世紀初頭にかけて、欧州ではアール・ヌーヴォー(新しい芸術、という名の美術運動)がひろまりました。その価値観と、メゾンの哲学がおなじであるペリエ・ジュエのために、この運動の中心人物であったエミール・ガレが描き下ろした名画です。現在はシャンパーニュペリエ・ジュエ・ベル・エポック」のラベルとして世界中で支持されています💐

 

このアネモネの花のように、大胆かつ繊細な《ベル エポック ロゼ 2004》。うっすらとオレンジかがったサーモンピンクは、まるでラベルの花と呼応しているかのようです。いちご、フランボワーズ、カシスの香りにクロワッサンと焦がしバター、とりわけ酵母の香りがきわだち、瓶内二次発酵と熟成のクオリティの高さを感じさせます。シャルドネ比率の高いベル エポック ロゼは、フレッシュさとエレガントかつ繊細なフィネスが特徴です。使用されるのはグランクリュの最高級のシャルドネで、その洗練されたクリアな旨みと、はかりしれない厚みに圧倒されてしまいました。加えてブレンドされた上質の赤ワインが、まろやかなコクを幾層にも重ねて、力強さとエレガントなフィネスを感じさせてくれるのです。

 

合わせる料理も、力強さと繊細さ、両方を兼ね備えたものがベストです。今回は幻の高級魚こと、〝クエ〟のポワレと。白身でありながら、濃厚な旨みがクエの特徴です。

 

ふっくらと仕上がったクエは、ベルエポックと同じく、厚みある魚の旨みを存分に感じます。シャンパーニュと合わさることで、直線的なうまみに、動きと奥ゆきがうまれ、より立体感のある味わいに。豊かな風味の青海苔のリゾット&チーマディラーパのフリットは、魚とシャンパーニュをつなぐ架け橋のような存在感です。

 

ベル エポックとは〝美しき時代〟を意味します。いよいよ平成が終わります。従来の形式にとらわれず進化する、アール・ヌーヴォーペリエ ジュエにならい、迎えくる新たな時代に思い巡らす夜となりました🌙🥂✨

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