ヴェルズネイ村と並ぶ、ピノ・ノワールの銘醸地、アンボネイ村。チョーク層の南東向き斜面が、豊潤な果実味のなかにも、フィネスを感じる秀逸なシャンパーニュを生みだします。
このアンボネイのピノ・ノワールを十二分に堪能できるのがRM(小規模生産者)のアンリ・ビリオ。自然農法による畑の管理、リザーブワインを多く使用しマロラクティック発酵をさせないなどの、こだわりの醸造&熟成。手間ひま惜しまず、伝統的な手法でつくられるシャンパーニュは、アンボネイのテロワールを色濃く映し出しています。
なかでも私のイチオシは《キュヴェ・トラディション》。これほど余韻に果実の広がりが感じられるシャンパーニュには、なかなかお目にかかれません。そこで、合わせてほしいのは、ドレッシングをかけない新鮮なサラダ。
芳醇なアロマのあとに訪れる、濃厚でやわらかな果実味がドレッシング代わりになるだけでなく、ふくよかな酸が野菜の旨みを引き出してくれるからです。ドレッシングの味ではなく、素材本来の風味を感じることができる稀有なシャンパーニュ。ぜひ一度ご賞味くださいね🥗🍾