未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

ヴィンテージの〝個性〟を楽しむ

同じ時期に、同じ銘柄の、同じヴィンテージのワインを楽しんだはずが、まったく味が違う。そんな経験はありませんか?

 

それはワインの〝個性〟によるもの。長年の保存状態によって大きく変わってくるのです。 たとえば、«ドン・ペリニヨン・ロゼ1982»。過熟の柿をおもわせる色調と、最後の力をふりしぼるかのごとく、きわめて微細な泡が特徴です。やさしい酸と甘みが支配し、りんごのブランデー「カルバドス」のような香りがふんわり漂います。つい先般いただいた同じヴィンテージとは、似ても似つかぬテイストです。

 

個性がより顕著になるオールドヴィンテージの場合、わたしはシャンパーニュを先にテイスティングしてから、合わせる料理を考えます。今回、この心地よい甘みに合わせたのはフォアグラのムース。舌のうえでとろけるような滑らかさで、濃厚なフォアグラの旨みとシャンパーニュの甘みが抜群の相性です。さらにカカオクランブルの苦味が双方を引き立てます。

 

抜栓してみないとわからない個性ですが、これもヴィンテージシャンパーニュの魅力であり、醍醐味です。この緊張感あふれる〝一期一会〟を楽しめるようになると、おのずとワインへの感謝の気持ちが高まります🎄✨

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