未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

選び抜くよろこび

オーセンティックな雰囲気のなかワインリストを開くと、「ヴォルネイ」と「ポマール」の〝村名〟が目にとまります。 「ヴォルネイ」は、優雅さと女性的な特性で知られるコート・ド・ボーヌの逸品。一方隣村の「ポマール」は、その力強さから〝男性的〟と称さ…

ブルゴーニュグラスで楽しむブラン・ド・ブラン

ブラン・ド・ブラン、それは「白のなかの白」を意味する特別なシャンパーニュです。主にシャルドネ種の白ぶどうだけからつくられ、繊細な酸味とやわらかなフレッシュさを持ちつつも、深みと複雑さも兼ね備えています。 さまざまなブラン・ド・ブランが存在す…

なぜ、生ハムにフルーツが合うのか

生ハムは、伝統的な製法と長時間の熟成を経て、独特の塩気と風味を持つ逸品です。この繊細な風味と食感は、不思議なことに、どんなフルーツをあわせても相性がよくなります。では、なぜ生ハムとフルーツは相性がよいのでしょうか。 それは、「フレーバーシナ…

中トロが提供されるタイミング

鮨は、日本の食文化のなかでも、〝伝統工芸的〟なポジションを占めています。素材のシンプルさが背景にある鮨は、職人のこだわりや技術を目の前で感じることができます。まさに伝統工芸品。わたしたちは単に海の幸を味わうだけでなく、鮨職人の心意気を感じ…

にぎらずし

「鮨」というと、鮨職人の手により丁寧に握られたシャリを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、ウニやイクラをレンゲにのせた「にぎらずし」は、シャリを握らないユニークなスタイル。ひと口含むと、シャリのふんわりとした食感とタネの豊かな風味…

餃子の四十八手

相撲には、四十八手(しじゅうはって)という決め技があります。実はわたしにも〝四十八手〟はあり、それは餃子とタレとシャンパーニュの組み合わせを意味します。 たとえば、豚のひき肉とキャベツのシンプル餃子には「醤油+酢+ラー油」の組み合わせがわた…

ユリとシャンパーニュ

ユリとかけてシャンパーニュと説く。その心は、どちらも会わ(泡)〝なし〟ではいられない。ユリの花言葉は「純潔」です。その背景には、「あなたに会いたくてたまらない」という恋のメッセージが込められています。この繊細な花は、開花してから萎(しお)…

発酵3年、熟成一生

焼き鳥に込められた哲学「串打ち3年、焼き一生」。この言葉は、最初の3年間で「串打ち」の精緻な技術を掌握し、その後、「焼き」の技術を生涯探求し続けようとする献身的な姿勢を示しています。焼き鳥の「焼き」は、食材の特性や火のコントロールに精通し…

食通は希少性を好む

食の世界において、希少性は特別な価値を持っています。食材やワインの中には、その希少性から特別な注目を浴びるものがあり、食の愛好者たちの間で絶賛されることは珍しくありません。 たとえば、「コモモ」は、牛の太ももの前部から取れる部位として知られ…

美しい泡を楽しむことを忘れない

2017年、新星のごとくあらわれたのが「Soumei(ソウメイ)」。シャンパーニュ地方のなかでも最高品質と誉れ高い “ピノ・ノワールの聖地” 、モンターニュ・ド・ランスのアンボネイ村でつくられています。 口に含んだ瞬間舌のうえで、弾力性のある泡が弾け、や…

イタリアワインとフランスワインの違い

ワイングラスを傾け、まずは香りと色が暗示するテロワールを楽しみます。フランスワインは、繊細で気品に満ちたテロワールが食とのマリアージュの可能性に胸がときめきます。一方、イタリアワインは、太陽の恵みを受けたテロワールが放つ豊かな個性と自立性…

歴史の重さを受け止める

ヴィンテージワインをサーブするときに、よく用いられるのがパニエ(Panier)です。パニエとは、ワインバスケットのこと。年数の経ったヴィンテージワインのボトルの底には、澱(おり)が多く沈殿しています。パニエはその澱などの沈殿物がグラスに注ぎ込ま…

極上のウニの見極め方

“海の宝石"、そう称されるウニ。クリーミーで甘みを帯びたその風味は、多くの美食家を魅了します。極上のウニの見極めるには、3つのポイントが重要です。 第一は色です。ウニの色は、鮮度や味の良さの指標となります。深い黄金色や濃いオレンジが特徴的なウ…

感性を刺激する“ジョリーコーラル”

息を呑むような美しさ。これこそ「ストラディバリウス・ブリュット・ロゼ」カラー。グラスに注がれたこの美しい色は、まるで夕日の光が海面に反射する“ジョリーコーラル”のようです。ジョリーコーラルとは、蛍光がかった、鮮やかなコーラルオレンジ色のこと…

たかが色名、されど色名

現代社会において、「シャンパンゴールド」や「ボルドーカラー」といったワイン由来の色名は、ファッションやインテリアデザイン、自動車、家電製品、さらには工芸品まで、さまざまな分野で取り入れられています。なぜ、これらの色名はひろく一般的に使われ…

異なる文化の融合点

バルのカウンターに腰を下ろし、今夜「レゼルヴ・デュ・シャトー・ムートン2003」に合わせたのが、スペインが世界に誇る「ハモン・セラーノ」です。その絶妙な塩気と肉の旨味、そして熟成による独特の風味は、芳醇な香りと深みのあるボルドーワインとのマリ…

“時泥棒”もまたゆかし

待たされることを嫌った江戸っ子。食事は立ったまま、さっとすませられる屋台が好まれたそうです。そこで人気だった“江戸三味”が、鮨、そば、そして天ぷら。 そもそも当時の人々がせっかちであった理由は、時代背景にあるようです。江戸時代の大名時計は一分…

ひとり餃子

目の前の業務に忙殺されると、心の余裕がなくなり、自分を見失いがちになります。そんなとき、わたしは仕事帰りの一杯を楽しみます。一日の疲れを癒すというよりも、わたしにとって、自分と向き合うための欠かせないルーティーンとなっています。 餃子の一皿…

モノからコトへ

《シャトー・デュクリュ・ボーカイユ1982》。なぜ、ワイン愛好家やコレクターたちはこの特別なヴィンテージワインに敬意を払い、その魅力に心酔し続けるのでしょうか。 抜栓直後に部屋中にひろがる豊かな香り、時間の経過とともに深まるその味わい、刻々と複…

日常に、彩りを

日々の生活に、彩りを。その役割を担ってくれるのが、季節野菜のグリルとシャンパーニュです。自然の恵みがつまった一皿と一杯が、わたしの五感を喜ばせてくれます。 夏の太陽が照りつける日に収穫されたばかりのズッキーニ、パプリカ、たまねぎ、とうがらし…

エスカルゴの“餌”に要注目

エスカルゴの風味は“餌”によって変わることをご存知でしょうか。エスカルゴの主食は植物であり、葉や花を好んで食べます。そのため、エスカルゴが食べる植物の種類や品質が、エスカルゴの風味に大きく影響するのです。 たとえば、同じエスカルゴでも、自然界…

休日の大掃除と、自分へのご褒美

休日の朝は、大掃除に時間を投資することからはじまります。「整理・整頓・清潔・清掃」は、わたしにとって心地よい空間づくりに欠かせない要素です。部屋を隅々までピカピカにするのはたいへんですが、その“重労働”に耐えられる理由は明確です。それは、大…

酒盗とシャンパーニュ

酒盗とかけて、遡上と解く。その心は。 酒盗(しゅとう)とかけて、遡上(そじょう)と解く。その心は、「どちらも酒(鮭〚サケ〛)が〝すすむ〟です。 「酒盗」とは、カツオの一部を塩漬けにした後、発酵・熟成させたもので、酒のアテとして欠かせない珍味…

時を越える旅人が描く軌跡

ワインは、時の旅人。長い歳月をかけて、未知の可能性を掘りさげ、深い淵へと進化を遂げていきます。その旅路の終着点に立つとき、すなわち抜栓の瞬間、わたしたちは特別な期待感に包まれます。 熟成シャンパーニュは、時とともにいっそうの輝きを放ちますが…

高森和牛からまなぶサステナビリティ

酒蔵と牧場、このふたつが交錯する山口県岩国市。今夜は、「獺祭」の酒粕で育てられた「高森和牛」が主役です。「高森和牛」とは、国内での流通頭数が月間でわずか3頭程度という、知るひとぞ知るとても希少な黒毛和牛です。酒粕の豊かな栄養素が「高森和牛…

蒸留酒と醸造酒の違い

ワインや料理とのマリアージュを愛するわたしですが、食後にはウイスキーも楽しむこともあります。サントリーの「山崎12年」は、芳醇で繊細な香りと樽熟成によるオークの香り、さらにはバニラやキャラメルのような甘い香りが見事に調和しています。また、…

曇り時々シャンパーニュ

曇りの空がひろがる日、世界はモノクロームに映ります。しかし、シャンパーニュを手にすると、世界は一変。午後のランチにシャンパーニュを注ぎ、そのきらめきは日常を彩り、心地よい時間を提供してくれます。 シャンパーニュ特有のきめこまやかな泡立ちが、…

がんばれ!日本のワイン

今や山梨県と並んで、長野県は日本を代表するワインの産地として有名になりました。両県の違いはぶどうの品種です。“甲州”などの日本の固有品種を主に栽培している山梨県産にくらべて、シャルドネやメルローなど、欧州系品種のぶどうを多く栽培しているのが…

旨い熟成魚とシャンパーニュ

シャンパーニュと熟成魚、ふたつの異なる世界が、ひとつの美食体験で出会います。新鮮な魚が時間を経て独特な風味を放つ熟成魚と、ぶどうの果汁が熟成を経て複雑な香りと味わいをつむぎだすシャンパーニュ。一見すると対照的な存在ですが、その根底には時間…

ヴィンテージワインを楽しもう

ヴィンテージワインとは、ある単年度に収穫されたぶどうからつくられるワインのことです。その年の気候条件や土壌の影響が反映されるため、同じ銘柄であっても年によって香りや味わいが異なります。そんなヴィンテージワインの魅力は、気候条件がワインに与…