なにをかくそう、料理とワインのマリアージュには〝黄金の方程式〟が存在します。
それはワインの色と料理の〝カラー〟を合わせることです。ホワイトシチューなら白、赤ワイン煮込みなら赤。お刺身でも白身なら白、鮪(まぐろ)なら赤という具合です。
では、今回いただいた「タラバ蟹の炙り蒸し」にはなにを合わせるか…。蟹はアスタキサンチンという色素の影響で、茹でると甲羅などの外見が赤くなります。しかし、身は白です。
この場合〝黄金の方程式〟によると、赤と白の中間色はロゼとなり、ロゼワインやロゼ・シャンパーニュとの相性がいいということになるのです。
そこでオススメは《アンリオ ブリュット ロゼ》
濃い目の口紅を塗ったような “モエ ロゼ アンペリアル色” とは対照的で、淡くて透き通った美しいサーモンピンク色が特徴です。気品漂う見事なたたずまいですが、〝外柔内剛〟のようにタラバ蟹の濃厚な旨味に決して負けない力強さ、厚み、ふくよかさはロゼ・シャンパーニュのなかでも群を抜いています。
その《アンリオ ブリュット ロゼ》のクリームのようなきめ細やかな泡に、「タラバ蟹の炙り蒸し」の上品な甘みがのると、タラバ蟹の香ばしさが心地よく広がり、信じがたいほど余韻が長く続くのです。
このようにワイン選びで迷ったときは、ファッションのコーディネートと同じように、食材や料理の見た目の〝カラー〟でワインの色を合わせるという〝黄金の方程式〟をぜひ覚えておいてくださいね。
そして赤でもあり、白でもあるタラバ蟹のような甲殻類には、ぜひロゼ・シャンパーニュをお試しください🦀🦀🦀