冷やしすぎずては絶対ダメなワイン。
それがルロワの白です。10度前後の温度がとてもおいしく、さらにトーストした甘い樽香を楽しむなら、その後12度で飲むことをオススメします。
口に含んだ瞬間、ぴりっと舌に突き刺さるような果実味が〝波〟のように押し寄せてくるのが《ルロワ/ブルゴーニュブラン》の特徴です。
しかしそのファーストアタックとは対照的に、アフターにかけてはほんのり蜂蜜の風味が余韻として残り、エレガントな味わいに姿を変えていくから不思議です。
一方、〝幻の高級魚〟と呼ばれているのが、今回いただいた「桜鱒(さくらます)」
口に含んだ瞬間に厚みのある脂の旨みの凝縮感を感じましたが、アフターではあっさりとした素朴な甘みに変わっていくのです。
ファーストアタックとアフターの〝ギャップ〟こそ、桜鱒とルロアの共通点です。
桜鱒をひとくち、その後《ルロワ/ブルゴーニュブラン》をいただくと、桜鱒のアフターとルロワのファーストアタックが〝時間差〟で重なり、素朴な甘みの余韻をまさにルロワが〝波〟のように長く演出し、これまで経験したことのない格別のおいしさに満たされたのです。
似たもの同士が奏でる、初体験マリアージュに感動です😊✨