江戸前鮨を代表する鮨ネタのひとつ、キスの昆布締め。弾力ある身を噛むほどに浮き上がってくるキスの深くて上品な味わいがたまりません…。なるほど、キスが〝海の貴婦人〟といわれるだけのことはありますね。
最近では漁獲量が減少傾向のせいか、江戸前鮨でもあまり見かけなくなりましたが、キスに〝出会えた〟ときはテンションがあがります。
そんなキスには、〝白の貴公子〟こと、ドミニク・ラフォン氏が造り出す《レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン/ヴィレ クレッセ2014》がよく合います。ヴィレ クレッセとは、ブルゴーニュ地方のマコネ地区に位置し、ここ最近脚光を浴びている産地です。
日照量の多いヴィレ・クレッセの特性に加え、ぶどうが完熟する前に摘み取る絶妙のタイミングにより、シャブリに似たキリッと引き締まったミネラル感と、樽香によるまろやかでふくよかな果実味が調和し、とてもエレガントな味わいに仕上がっています。
《ヴィレ クレッセ2014》は、キスの透明感ある繊細な輪郭を浮かび上がらせ、夏のキスの脂の旨みをより引き立てくれます。
〝海の貴婦人〟には〝白の貴公子〟が手がけるワインを。
キスのようなしとやかで気品あふれる白ワインを造ることにかけては、ドミニク・ラフォン氏の右に出るものはいないと私は思っています😊❗️