未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

ルイーズ1985🍾🥂

いまでは信じがたいことですが、かつてはシャンパーニュは〝甘口〟しか存在せず、食後酒として楽しむことがほとんどでした。

 

そんななか「ブリュット(辛口)シャンパーニュ」を発明し、ワイン界に革命をもたらした人物こそ「マダム・ポメリー」です。

 

この偉大なマダムへのオマージュ(讃辞)から、愛娘の名を冠しリリースされたのが《ポメリー・キュヴェ・ルイーズ》。彼女のシャンパーニュ哲学が凝縮された、ポメリー最高傑作のプレステージ・キュヴェといえます。

 

ファーストヴィンテージの1979年から最新の2004年ヴィンテージまで、ぶどうの優良年のみにつくられてきた特別なシャンパーニュ。今回いただいた「ルイーズ1985」はリリース5本目にあたり、かつグラン・ヴィンテージの年でもあります。

 

琥珀(こはく)色に輝くそれは、ほんの少しグラスに注ぐだけで、息をのむ気品の高かさと優美なオーラを放ちます。濃縮した甘さのなかに、酸がじっくり時間をかけて溶け込んだ香りは、古酒のブランデーを彷彿とさせ、舌に意識を集中させると、極めて微細な泡が、最後の力でかすかに弾けるのを感じます。

 

〝きれいな熟成〟という表現は、「ルイーズ1985」のために存在するのではないか…と思うほどです。酸味と果実味、コクが完全な調和を保ちながら熟成されているのです。しかし、ほんの少しでもこれ以上酸化が進むと、その三位一体のバランスが一瞬で崩れてしまいそうなほど、もろくて繊細にも感じます。まさに、この薄氷のようなクリスタルグラスのようでした。

 

一方「ルイーズ2004」は、レモンやグレープフルーツなどの柑橘が香り、溌剌(はつらつ)とした酸とわずかな苦み、そしてヨーグルトのような爽やかな乳の風味が味わいに膨らみを与えています。

 

食事とともにシャンパーニュを楽しむという新しいライフスタイルを創造した、マダム・ポメリーは、歴史を変えた偉大な女性です。きれいに熟成された「ルイーズ1985」に触れることで、あらためてマダムへのはかりしれないオマージュの強さを感じた一夜となりました🥂✨🌙

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