結婚が決まった友人へのお祝いは《ティエノ・ブリュット》と決めています。きらびやかなシャイニーレッドが祝いの席をはなやかに飾ってくれるだけでなく、《ティエノ》はとりわけ〝家族の絆〟を重んじるメゾンだからです。
ティエノはクルティエ(ワイン仲買人)を経て、1985年に自身のメゾンを創設。歴史あるシャンパーニュ界で、これだけ短期間に確固たる地位を築けたのは、創設当初より貫いてきた〝独立した家族経営〟のおかげだとカレはいいます。現在、一線からは退いていますが、家族に捧げた〝ファミーユ・キュヴェ(家族のキュヴェ)〟は、秀作年にのみ、子の名を冠して生産され続けています。
このシャンパーニュは、もぎたての蜜入りリンゴを想わせるフレッシュさとジューシーさが最大の魅力です。ホタテのグリルを合わせると、ホタテはレモンをしぼったように旨みが際立ち、焦がしバターのソースが、《ティエノ》の果実味をより濃厚でまったりと舌に残るコク旨に変化させてくれるのです。
このマリアージュのように、互いが互いを高めあうような素敵なふたりであり続けてほしいとの願いを込めて、結婚祝いに、私はいつもティエノを贈っています✨👰✨