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〝単一畑〟シャンパーニュの魅力

グラン・クリュ(特級)やプルミエ・クリュ(第一級)といった「格付け」において、シャンパーニュブルゴーニュとでは大きな相違点があります。それはずばり、格付けがなされる〝対象〟。


ロマネ・コンティ」などの〝畑(区画)〟が格付けされるブルゴーニュに対し、「ヴェルズネ」といった〝村〟が格付けされるのがシャンパーニュです。そんななか、より狭域なテロワールにこだわった〝単一畑〟シャンパーニュがあることも忘れてはいけません。その最たる例が≪メゾン・キャティア≫ のフラッグシップ、 ≪Clos du Moulin(クロ・デュ・ムーラン)≫。〝Clos〟とは石垣や壁で囲まれた畑を意味します。わずか2.2ヘクタールのこのClosは、もとはフランス国王ルイ15世の所有で、中央にあった風車(Moulin)から名づけられました。


丘の頂上に位置するため、日照量に恵まれるシャルドネピノ・ノワール。毎年、限られた収量を、品種別にワインとして仕込みます。そして3年分(2006-2008)のワインをアッサンブラージュし、8年の熟成を経てClos du Moulinは生まれるのです。その味わいは驚くほどに濃厚で力づよく、かつ繊細でエレガントな余韻。トーストやバターなどの樽香はかなり強めですが、それとも絶妙なバランスを保ちます。グラスの温度変化で苦味が現われるころ、「フォアグラの胡麻豆腐」との相性が抜群に。フォアグラとシャンパーニュが双方の濃厚な旨みを高め合い、芳ばしい胡麻の風味、茶碗蒸しのようなまったりした甘み、セージのような苦味のコントラストが、料理を一段とおいしくするからです。


〝畑〟を意識すると、より個性豊かで魅力的なシャンパーニュに出会えます。まずは、召し上がるシャンパーニュに畑名の記載がないか、チェックするところからはじめてみてくださいね🍾

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