「海のダイヤモンド」とよばれる、貴重なキャビア。チョウザメの卵を塩づけにしたもので、おもにベルーガ、オセトラ、セヴルーガの3種類のチョウザメから採取されます。
なかでも、わたしのお気に入りはセヴルーガ。もっとも小型のチョウザメで、卵も極小。ソフトな舌触りと繊細な味わいが特徴です。それゆえ、合わせるシャンパーニュにはコクの圧みとガス圧の強さが求められます。くちの中で、セヴルーガの一粒一粒が「米のおどり炊き」のように弾け、風味も格段と増すからです。
最適な一本が≪ポール・ベルトロー/キュヴェ・レゼルヴ≫。厚みとガス圧に加えて、乳製品のようなコク、ミネラリーな余韻がセヴルーガをより上品でエレガントな味わいへと導きます。
キャビアひとつとっても、さまざまな種類があります。食材の微差を意識するようになると、マリアージュの幅もひろがるはずです🥂✨