ひとが「すっぱい」と感じる酸味は、その要因となる有機酸の種類によって風味がことなります。たとえばヨーグルトに代表される乳酸は、おだやかな酸とまろやかな風味が特徴。ワインのマロラクティック発酵という過程でも生じる、呈味成分です。
わたしは今回の《メゾン・ルロワ》に限らず、とりわけ長期熟成したブルゴーニュの赤に、乳酸系の風味をつよく感じます。ヨーグルトにカシスやフランボワーズを混ぜ、さらに発酵を進めたような…。
そんな長熟ブルゴーニュを、焼肉と楽しむのがわたし流。いっしょにいただく「キムチ」が乳酸発酵の食品で、長熟ワインととても相性がいい。双方の酸味は、脂をぬぐいさってくれるだけでなく、肉の旨みにもまろやかなコクを付与してくれるのです。
主菜がいきるよう〝副菜〟に着目したワイン選び。これもまた、オススメです🍷✨