しゃぶしゃぶ(Shabu-Shabu)といえば、もちろん〝牛〟しゃぶ。そのユニークな名は、大阪の老舗ビフテキ店が名づけたもの。いまやSushi(鮨)と並んで、日本食を代表するひとつです。
今日はわたし流のしゃぶしゃぶスタイルをご紹介します。
【その一】たれは〝胡麻だれ〟
胡麻の芳醇さが肉の味わいに深みを与えます。
【その二】副菜は〝ブラウン・エノキ〟
通常の白いエノキダケと野生種をかけあわせた、ブラウン・エノキ。凝縮感ある香りと旨味が特徴で、牛肉、濃厚な胡麻だれと相性抜群。
【その三】合わせるワインは〝熟成ボルドー〟
熟成で酸と渋みがやわらかくなったボルドーワインは、クリーミーな胡麻と一体化。あふれる肉汁を包み込み、複雑味に富んだおいしさへ昇華させます。
今回は《ベレール・ラグラーヴ1982》を抜栓。1982年はいわずとしれた、グラン・ヴィンテージで、いまなお豊潤な果実味。日照量の豊富な〝ニューワールド〟を想わせるほどの、あまく濃厚な香りと味を有します。それでもやはり、ボルドーのカベルネ。品ある酸と渋みであと味をひきしめ、鹿児島産の黒毛和牛を引き立ててくれます。
しゃぶしゃぶには、「胡麻だれ」「ブラウン・エノキ」「熟成ボルドー」を添えること。これこそ、わたし流のしゃぶしゃぶスタイルです🍷🐃✨