ウナギの「白焼き」と「蒲焼き」。どちらも甲乙つけがたい美味しさです。タレをつけずに素焼きしたものが白焼き。わさびなどの薬味とともに、上品かつ洗練されたウナギ本来の旨味を堪能できます。一方、白焼きにタレをつけ、さらに炭焼きするのが蒲焼き。脂のコクとタレの甘辛さが調和して、濃厚で力づよい味わいです。
この二種の食べ比べも、鮨の楽しみ方のひとつ。その際、甘辛度のことなるシャンパーニュがあれば、双方の魅了がさらに引き立ちます。
たとえば、G.H.マムの《グラン・コルドン・ブリュット》と《オランプ・ロゼ・セック》。フラッグシップであるグラン・コルドンは辛口(残糖量8g/l)で、白焼きの芳ばしさと上品な旨味を引き立てます。ピノ・ノワールのコクとわさびの香りが重った余韻も、実にすばらしい。対して、中甘口(残糖量28g/l)のオランプ・ロゼ。G.H.マムのCEOでもあるウサイン・ボルト氏とのコラボ商品です。彼のこだわりは、ネーミングやボトルの〝ライト〟に留まらず、ドザージュ(加糖)の際にコニャック樽で熟成したリキュールを使用させるにまで至ります。しっかり甘くとも、くどさはなく極めてまろやか。蒲焼きのこってり濃厚なコクが絶妙にまろみを帯び、舌の上でとろける美味しさです🥂✨