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鮨屋で学ぶ漢字の由来

「螺旋(らせん)」とは、巻き貝のように立体的に渦巻いている状態のことをいいます。この〝螺〟という漢字、訓読みは〝つぶ〟。鮨ダネの定番であるつぶ貝の〝つぶ〟です。

 

螺(つぶ)貝は、「あさり」や「ほたて」のように特定の貝をさす名称ではありません。ある一定種の〝巻き貝〟、全体をさす総称。「つぶ貝」とオーダーしても、色や大きさ、風味などがその時々で異なるのはこのためです。とはいえ、共通する特徴も。サクサクとした食感で、ほんのり甘く淡泊な旨味が魅了です。塩とスダチであっさりいただくのも美味。

 

そんなつぶ貝の鮨には《ジャカール/モザイク・ブリュット》がよく合います。つぶ貝と同様ほんのり甘みを感じる、辛口のシャンパーニュです。レモンやグレープフルーツが爽やかに香り、エッジのきいた苦味で、つぶ貝の淡泊なおいしさを引き立てます。

 

鮨屋でつぶ貝と対照的な貝といえば、煮蛤(はまぐり)。ふっくら柔らかく、つよい旨味が特徴です。甘辛タレでいただく濃厚な鮨は、凝縮感ある果実味の《モザイク・ロゼ・ブリュト》が相性抜群。

 

つぶ貝だけでなく、魚介をあらわす漢字にはユニークなものが多数。師走のころにもっとも脂がのる〝鰤(ぶり)〟のように、味の特徴をあらわした漢字はワイン選びのヒントになるかもしれませんね。

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