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鮨とシャンパーニュの前奏曲

ショパン24の前奏曲。叙情的な旋律の「雨だれ」や、胃腸薬のCMでおなじみの「7番イ長調」などがとりわけ有名です。本来、前奏曲(プレリュード)とは大曲の前に演奏される小規模な楽曲のこと。それがのちに、即興性の強い独立した曲をさすようになります。いまでは、〝モノゴトのはじまり〟のたとえにも用いられます。

 

老舗メゾン《テタンジェ》の《プレリュード・グラン・クリュ》も、まさに〝はじまり〟を意味するシャンパーニュ。2000年のニューミレニアムを機に誕生した銘柄です。特級畑のシャルドネピノ・ノワールが半量ずつブレンドされた、プレリュード。シャルドネの繊細さとピノ・ノワールの力づよさをあわせもち、5年の瓶内熟成がもたらす複雑味がその美味に拍車をかけます。レモンイエローの輝きと、緻密でクリーミーな泡。酵母としっかりと焦げたロースト香が豊かに香ります。そんなプレリュードに合わせるべく鮨ダネは、脂ののった「金目鯛の炙り」。皮目を炙ることで、もっとも美味とされる身と皮の間の脂がとけだし、その濃厚な旨味をシャンパーニュが包み込みます。すると繊細なミネラルと爽やかな柑橘香も相まって、脂の甘みをより鮮烈に感じるのです。対して、テタンジェの代表格《ブリュット・レゼルヴ》と「真鯛」は、エレガントな旨味が引き立つ組み合わせ。同時に比較すると、双方のコントラストが体感できオススメです。

 

テタンジェ曰く「このシャンパーニュアペリティフ(食前酒)に適しているうえ、シーフード料理との相性がよい」とのこと。ぜひ、鮨の前に供されるアテからプレリュードを抜栓し、〝鮨シャン前奏曲〟をお楽しみください🎹🥂✨

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