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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

つくり手の特徴を知る方法

生産者のワインの特徴を理解するには、「水平テイスティング」がおすすめ。同一ヴィンテージの〝畑ちがい〟を比較することで、ワインの共通点と相違点がみえてきます。

 

今夜はローラン・ラヴァンテュルーの《シャブリ2014》と《シャブリ・グランクリュ・ヴォデジール2014》を水平比較。両者の共通点は、パイナップルをありありと彷彿させるテイストです。シャブリは極甘の果汁が滴る〝完熟〟パイナップル。ヴォデジールは、ほどよい果肉の硬さと、フレッシュな酸を有する〝成熟〟パイナップルです。一方、相違点は時間経過による変化。抜栓直後からほぼ変化がみられないシャブリに対し、ヴォデジールはどんどん甘味とまろやかさを増していくのです。そして最後には、両者の判別がつかないほど、似かよった味わいに。つまり、どちらのワインも、《ラヴァンテュルー》だとわかる共通の特徴を秘めているのです。

 

そんなラヴァンテュルーのシャブリは、意外にも「釜めし」とよくあいます。甘辛いご飯とワインの絶妙な甘みが、具材の旨味を増幅させるのです。たとえば、刻んだパイナップルを混ぜ込んだ八目釜めし。炊き立ての木蓋をとると、だしやしょう油の芳ばしさとともに広がる、甘酸っぱい、どこかエキゾチックな香り。食欲をそそります。さらに味つきご飯との絶妙な甘味と酸味が、海山の幸を一層ふくよかな旨味へと昇華させるのです。「パイナップル・シャブリ」と「釜めし」。抜群の相性です。

 

今回の「シャブリ」と「グランクリュ・シャブリ」の対比ように、〝ランクちがい〟を飲みくらべることで、両者の共通点と相違点、ひいてはそのつくり手の特徴までわかるようになります。同一年の畑ちがいの「水平テイスティング」、ぜひお試しください🍇

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