旨味に〝苦味〟が加わると、味の奥ゆきがぐっと増し、立体感のあるおいしさに進化します。カレーの隠し味としてビターチョコレートをいれると、コクが格段と深まるように。この効果は、料理とシャンパーニュのマリアージュにおいても例外ではありません。
「ピノ・ムニエ」主体のシャンパーニュは、品種由来のやわらかな果実味と独特の苦味を兼備。《ジョアネス・リオテ/ブリュット・レゼルヴ》はその典型です。淡いイエローゴールドに、アップルパイを想わせる果実とバター香。まさにシナモンのような苦味が魅力。おすすめは、たこ焼きにあわせる〝たこシャン〟。旨味あるたこ、出汁かおる生地、粉もんのなかでもとりわけ甘いたこ焼きソース。ムニエの苦味でそれらすべてがひきたち、タコ焼きとふくよかなシャンパーニュの絶妙な一体感がうまれるのです。
たこ焼きには、ムニエ主体のシャンパーニュ。「もうひとつ」と、つい手がでるマリアージュです🥂✨