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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

鮨の順序

鮨をたべる際の〝順序〟を意識したことはありますか。一般的には、白身などのあっさりとした鮨ダネから、トロや鰻といった味の濃い鮨へ食べ進めるのがよいとされます。さきに濃厚な鮨を食べてしまうと、淡泊な魚が極度にうす味に感じられ、鮨ダネ本来の魅力を堪能できないからです。

 

この、淡泊から濃厚な鮨への流れにあわせて、シャンパーニュを飲み変えてみるのも楽しみ方のひとつ。たとえば、前半は魚の風味を損なわないよう繊細かつエレガントなもの、後半は鮨ダネと対等する、つよい旨味のシャンパーニュを合わせます。

 

わたしのおすすめは、コート・デ・バール地区の《ムタール》。ブルゴーニュのシャブリに近い生産地で、土壌もシャブリ同様、キンメリジャン。《プレスティージュ・ブリュット》は、シャルドネの繊細なフィネスと土壌由来のミネラル感がきわだつ一本。「真鯛」に合わせると、鮨に塩がふられたかのように、鯛のやさしい甘味がひろがります。一方、力づよさが魅力の《ブリュット・グラン・キュヴェ》はピノ・ノワール100%。ふくよかな果実味とゆたかな熟成風味が、こってりとした「鰻」をも包み込んでしまいます。

 

ニギリがうつくしく並んだ「盛り合わせ鮨」も、じつはその配列に、職人の意図が隠れている場合があります。箸をつけるまえに、順序の有無を確認するとよいでしょう🥂✨

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