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なぜ、日本人は感性が鋭いのか

「めはりずし」とは、奈良県から和歌山県にかけての熊野地方につたわる郷土料理。特産である高菜を塩漬けにし、それでおにぎりを包んだもの。山がちなこの地方で、山仕事や畑仕事の合間に手軽に食べられる食事として生まれました。梅やタラコなど、素朴な具材でやさしい味わい。思いのほかシャンパーニュとの相性も悪くありません。たとえば、「シャケ」と三品種混合の《テタンジェ/ブリュット・レゼルヴ》。今夜のボトルは、デゴルジュマンから数年経過し、品種の一体感とふくよかさが増したもの。ほんのり甘塩っぱい、シャケの旨味と調和します。また「昆布」のめはりずしには《キュヴェ・プレティージュ》。50区画のシャルドネピノ・ノワールからなり、力づよい焦げ香と厚みを兼備。佃煮の芳醇なしょう油の風味を、よりいっそう香り高く広げてくれるのです。

 

その土地の食材を、風土に合った食べ方で楽しむ郷土料理。その背景にある文化や歴史も、じつに興味ぶかいものです。日本は南北に長く、各地の気候の差が大きい。さらに、山あり谷あり海ありの多彩な地形。そして四季があります。このテロワールの豊かさが、郷土料理のレパートリーの豊かさ、ひいては日本人の感性の鋭さにつながっているのでしょうね✨

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