未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

ヴィンテージのひそかな愉しみ方

あなたにとって、2008年はどんな年でしたか。わたしは生まれてはじめて、本気でひとを好きになった初恋の年。会社の先輩であるその方は、いつもシャンパーニュを飲みながらワインの魅力を、やさしく語ってくれました。告白できないまま転勤になってしまいましたが、「ワインはなにを飲むかより、だれと飲むかが大切」。そう教えてくれた先輩に、いまでも感謝しています。

こんや抜栓の《モエ・エ・シャンドン/グラン・ヴィンテージ2008》は、そんな当時を思い出させてくれるシャンパーニュ。とりわけロゼは、洋ナシとフランボワーズをあわせた、まさに〝甘酸っぱい〟味わい。濃厚な甘みの「生車えび」と相性がよく、さらに芳ばしい焦げ香と、カマンベールのような発酵香が、こんがり焼かれたえびの頭、濃厚なミソともよく調和します。一方白は、より力づよい焦げ香にくわえ、かつお節のような燻し香。それでいて、味わいは繊細かつエレガント。「天然真鯛」の上品な旨味を包みこむかのように、やさしく引きたてます。

〝懐メロ〟を聴くのと同様、ヴィンテージ・シャンパーニュを飲むと、その頃をともに過ごした人のことなど、なつかしい思い出がよみがえります。そんなノスタルジーに浸るというのも、ヴィンテージ・シャンパーニュの愉しみ方のひとつですね🥂✨

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