世界の三大ハムのひとつとして有名な、イタリア・パルマ産の「プロシュート」。味わい深いぶたの旨みに、ほんのり甘味を感じる脂、そしてやさしい塩味が特徴です。そんな高品質な生ハムには、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ産のシャンパーニュがよく合います。この地区はいわずと知れたピノ・ムニエの名産地であり、ピノ・ムニエの品種をいかしたフルーティなアロマと、ジューシーな果実味が持ちあじのシャンパーニュが造られています。
なかでも、わたしのイチオシは、バロン・フェンテの《ジャン・ドゥ・ヴィラレ ブリュット》。採れたてメロンの土臭さが漂うこのシャンパーニュとの組み合わせは、〝生ハムとメロン〟に非常に近い感覚なのです。
グラスに注ぐと、メープルシロップと乳酸飲料の香りとともに、リンゴと洋ナシが薫り高くたちのぼります。果汁がしたたる完熟の桃にかぶりついたような果実味が、生ハムをジューシーに包み込むと、おだやかな塩味が絶妙に効いて、豚が生き返ったかのように、旨みが沸き上がります。
淡いイエローゴールドの光を放つ《ジャン・ドゥ・ヴィラレ ブリュット》は、世界最高レベルの生ハムのおいしさをさらに高めてくれる珠玉の逸品です✨🥂