未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

凛々しく、艶やか

ボルドーメドック地区に位置する、マルゴー村。かの有名な「シャトー・マルゴー」が居を構える銘醸地です。マルゴー村のワインの特徴は、官能的な芳香にふくよかな果実味とエレガントな酸。「ボルドーでもっとも女性的なワイン」とは、まさに言い得て妙です。

 

《シャトー・プリューレ・リシーヌ》もマルゴーワインのひとつ。最大の魅力は、艶美な女性を想わせる味わいでありつつ、凛々しい力づよさを秘めている点です。今回は2002年ヴィンテージ。少し色あせたボルドーカラーに、白檀やダマスクローズが香ります。豊満な果実味と繊細な酸。それを支える、引きしまった旨みとコク。この力づよさが、本来の〝女性らしさ〟を引き立てています。

 

料理をワインの〝特性〟に合わせて選ぶのもいいでしょう。プリューレ・リシーヌとおなじく、女性的かつ力づよい食材といえばオマールエビ甲殻類特有の香りがエレガントに薫り、まろやかな甘みと、凝縮された力づよい旨みが特徴です。同調のプリューレ・リシーヌと重なることで、素材の旨みは強調され、香りもより芳醇さを増します🦞🍷✨

 

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兄たり難く弟たり難し

ブルゴーニュの生産者は、「ネゴシアン」と「ドメーヌ」に分類されます。


ネゴシアンとは、畑を所有せず、ぶどう等を購入してワインをつくる生産者。対してドメーヌは、畑を所有し、自らが育てたぶどうでワインをつくります。なかには、ネゴシアンとドメーヌを兼ねる生産者もいます。

 

仲田晃司氏の《ルー・デュモン》がその一例。天地人と描かれたオレンジラベルは、ネゴシアンワインです。今回の《フィサン2013》は、空気のように澄んだ旨味とエレガントな酸が印象的。通常の力づよいフィサンとはひとあじ違った味わいです。芳醇なモリーユ茸、やさしい甘みのポルテサノポークにそっと寄り添いながら、料理に深みと奥ゆきを与えてくれます。

 

品質にこだわり、厳選した素材だけでワインをつくるネゴシアン。ぶどう栽培から出荷まで、一貫性あるワインづくりのドメーヌ。いづれも〝兄(けい)たり難く弟(てい)たり難し〟です。

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〝色〟を意識せよ

ワインボトルの多くは濃い緑色をしています。光による劣化からワインを守るためです。なかでも緑と補色関係にある、赤ワインの褪色を抑制します。長期熟成させるワインなら、とりわけ効果的。一方、ロゼワインのボトルが無色透明なのは、見た目の美しさを伝えるためです。

 

このボトル効果をとくに実感するのが鮨屋。カウンターに添えられたアンリ・ジローのロゼボトルは、華麗で愛らしくもあり、気品あふれるオーラを放ちます。すると、まさに画竜点睛、鮨だけでなく、店全体が光輝くのです。

 

ひとが「おいしい」と感じるのに、視覚が大きく影響します。〝色〟がもたらす見た目効果に、ぜひ注目してみてください🎨

 

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アンボネ村のピノ・ノワール

シャンパーニュの主要品種はシャルドネピノ・ノワールピノ・ムニエ。それぞれの品種に銘醸地といわれる地区が存在します。

 

ピノ・ノワールであれば、モンターニュ・ド・ランス地区。なかでもとりわけ高品質なのがアンボネ村です。豊富な日照量から潤沢な果実味のピノ・ノワールが育ちます。

 

今回の《パトリック・スティラン/ブラン・ド・ノワール グラン・クリュ》はアンボネ村のピノ・ノワールを100%使用したシャンパーニュ。みずみずしく柔らかな果実味に、ローストしたヘーゼルナッツとアカシア蜂蜜の濃厚な香り。鴨のロティと合わせると、燻製香と融和し、ジューシーな鴨肉は一層コクと深みを増します。

 

アンボネ村のピノ・ノワールの特徴を知るのに、《パトリック・スティラン/ブラン・ド・ノワール グラン・クリュ》はオススメです🍾✨

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肉には赤

赤ワインと白ワインの相違点。それは、赤ワインはぶどうの果皮や種子をいっしょに発酵させるのに対し、白ワインは果実から絞ったぶどうジュースのみを発酵させるという点です。それゆえ、赤は複雑味にとみ、白はクリアな味わいとなります。「濃厚な食材には赤、あっさり食材には白」といわれる所以です。

 

とくに和牛を加熱した際の完熟梅やバタースコッチを想わせるミルキーで甘い香り、いわゆる「和牛香」には赤ワインが抜群に合います。事実、赤ワインのマロラクティック発酵で生じる芳香成分が、和牛香にも含まれています。

 

「肉には赤」。力づよい肉の旨みは赤の複雑みによって深化します。マリアージュの基本の「き」ですね🍽

 

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ワイン選びの秘策

ひとが「すっぱい」と感じる酸味は、その要因となる有機酸の種類によって風味がことなります。たとえばヨーグルトに代表される乳酸は、おだやかな酸とまろやかな風味が特徴。ワインのマロラクティック発酵という過程でも生じる、呈味成分です。

 

わたしは今回の《メゾン・ルロワ》に限らず、とりわけ長期熟成したブルゴーニュの赤に、乳酸系の風味をつよく感じます。ヨーグルトにカシスやフランボワーズを混ぜ、さらに発酵を進めたような…。

 

そんな長熟ブルゴーニュを、焼肉と楽しむのがわたし流。いっしょにいただく「キムチ」が乳酸発酵の食品で、長熟ワインととても相性がいい。双方の酸味は、脂をぬぐいさってくれるだけでなく、肉の旨みにもまろやかなコクを付与してくれるのです。

 

主菜がいきるよう〝副菜〟に着目したワイン選び。これもまた、オススメです🍷✨

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経年〝優化〟のNVシャンパン

シャンパーニュは、ヴィンテージとノン・ヴィンテージの二つに分類されます。ボトルに年号記載があるのがヴィンテージ・シャンパーニュ―。秀作年にのみ、その年のぶどうだけを使ってつくられる長期熟成向けのシャンパーニュです。味わいはヴィンテージごとに個性があり、抜栓のタイミングでことなる熟成味を楽しめます。対して、ノン・ヴィンテージ(NV)は味を一定に保つために、複数年のワインをブレンド。安定のおいしさが魅力です。早飲みタイプが一般的で、数十年という長期熟成には耐えられず劣化にむかいます。

 

ただ、例外的なメゾンが《テタンジェ》。テタンジェのNVは数十年たってもへたれない、むしろ経年〝優化〟するのです。長熟の《ブリュット・レゼルヴ》は、テタンジェの骨格を残しながら、凛とした姿を維持しつづけます。それでいて香りは蜜のように芳醇で、のどもとを愛撫するかのようなエレガントな酸。複雑でありながらも、バカラクリスタルを想わせる透明感ある味わいをみせるのです。

 

長期熟成ノン・ヴィンテージ。テタンジェの、新たな一面に出会えます🥂✨

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