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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

古樽から紡がれるフレーバー

ウイスキー愛好家たちがその独特の風味と製造過程に魅了される理由のひとつは、「古樽」の利用にあります。この繊細な酒の多様性と深みを引き出す重要な要素である古樽の選択は、独自のアロマと味わいを大きく左右します。

この業界の革新性と伝統を象徴するかのように、シェリー樽、ビール樽、ラム樽など、世界各地でもちいられた多彩な樽がウイスキー製造に再利用されています。なかでもシェリー樽を使用したウイスキーは特に興味深いです。辛口のフィノやオロロソ、甘口のペドロ・ヒメネスなど、樽の種類に応じてウイスキーに異なるニュアンスをもたらし、豊かな風味と複雑性を加えているからです。

たとえば、「グレンアラヒー11年」はペドロ・ヒメネスの古樽で熟成されたウイスキーで、微かなスモーキーさとペドロ・ヒメネス独特のまろやかな甘みが特徴です。このウイスキーシェリー香は、「ドンペリ1988」のような熟成シャンパーニュの酸化による熟成香とどこか似ていると感じるのはわたしだけでしょうか。ただし、シャンパーニュの樽で熟成されたウイスキーは現時点ではほとんど見かけません。一般にシャンパーニュはステンレス鋼のタンクやガラス瓶で発酵・熟成されるため、専用の木製樽が少ないからでしょう。

しかし、ウイスキー製造における革新的な試みとして、さまざまな種類のワイン樽が試験的に用いられており、今後シャンパーニュ樽の活用も実現するかもしれません。赤ワインや白ワインの樽を用いた熟成実験が盛んになっている今、これらの新しい試みがウイスキー業界に新たな風を吹き込むことを期待しています。

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