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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

本枯れ節には、コント・ド・シャンパーニュ

家族経営で代々引き継がれてきたシャンパーニュメゾン《テタンジェ》。その品質と格式のたかさは、フランス大統領が主催する公式行事でふるまわれるほどの折り紙つきです。

そんなフランスを代表するテタンジェのフラッグ・シップといえば、《コント・ド・シャンパーニュ》。シャルドネのみでつくられるブラン・ド・ブランで、日本のある伝統食ととても相性のいいシャンパーニュです。

その食材とは、出汁(だし)をとるための「かつお節」「さば節」「まぐろ節」といった本枯れ節。シャンパーニュと本枯れ節は、ともに微生物による発酵と熟成によって造られるという共通点があるうえ、コント・ド・シャンパーニュには、燻し香と高級な出汁を想わせる上品かつ洗練された旨みを特につよく感じるのです。

なかでもシャンパーニュ史上屈指のグレート・ヴィンテージ「2004年」の芳香は個性的。燻製、埃(ほこり)、カビ、ハチミツの香りがグラスで渦巻き、口に含んでもなお、ループしながら香り立っているのです。メゾン曰く、「バターやブリオッシュの芳香を付与するため、4~5ヶ月オーク樽で熟成させたワインを5%アッサンブラージュしている。その芳香は時間とともに燻製香に発展する可能性がある」

今回、この2004年に合わせた魚料理はスズキのヴァプール。ふっくらと蒸し上がったスズキを、「かつお節」でとった出汁と白ワインがベースのソースでいただく一皿。シャンパーニュの渦巻く芳香ループに薫り高いかつお節が交わると、淡泊なスズキは格段と風味をまし、ソースとシャンパーニュのコクが、凝縮感ある白身の旨みを味わわせてくれます。

スタンダード・キュヴェの《ブリュット・レゼルヴ》も「まぐろ節」との相性がすこぶるよかったのもすでにご紹介済。本枯れ節と融合するテタンジェ。機会があれば、ぜひお確かめくださいね🥂✨

 

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