未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

💒 結婚祝いに、ティエノ🍾

結婚が決まった友人へのお祝いは《ティエノ・ブリュット》と決めています。きらびやかなシャイニーレッドが祝いの席をはなやかに飾ってくれるだけでなく、《ティエノ》はとりわけ〝家族の絆〟を重んじるメゾンだからです。

 

ティエノはクルティエ(ワイン仲買人)を経て、1985年に自身のメゾンを創設。歴史あるシャンパーニュ界で、これだけ短期間に確固たる地位を築けたのは、創設当初より貫いてきた〝独立した家族経営〟のおかげだとカレはいいます。現在、一線からは退いていますが、家族に捧げた〝ファミーユ・キュヴェ(家族のキュヴェ)〟は、秀作年にのみ、子の名を冠して生産され続けています。

 

このシャンパーニュは、もぎたての蜜入りリンゴを想わせるフレッシュさとジューシーさが最大の魅力です。ホタテのグリルを合わせると、ホタテはレモンをしぼったように旨みが際立ち、焦がしバターのソースが、《ティエノ》の果実味をより濃厚でまったりと舌に残るコク旨に変化させてくれるのです。

 

このマリアージュのように、互いが互いを高めあうような素敵なふたりであり続けてほしいとの願いを込めて、結婚祝いに、私はいつもティエノを贈っています✨👰✨

 

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🦆鶉(うずら)には、ドゥラモット

ジビエ〟と相性の良いシャンパーニュを選べば、ワインのある生活はさらに楽しくなります。ジビエとは野鳥獣の料理のこと。自然界をかけ巡り、野生の動植物を食べて育ったその身質は、筋肉質で独特の風味が特徴です。そのなかで、鶉(うずら)は柔らかくクセの少ない味わいなので、ジビエが苦手な方にもおすすめです。

 

鶉料理には、もっとも歴史あるメゾンのひとつ《ドゥラモット》を推奨します。その魅力は、なんと言ってもメニル・シュル・オジェのシャルドネが生む、力強さと比類なき繊細なフィネス。それは鶉の野性味と上品さを緻密に整え、壮大なマリアージュを奏でます。

 

パリッと焼かれた芳ばしい皮目に、ドゥラモットのナッツ&イースト香が贅沢に薫り、ジビエならではの鶉の旨み、ファルシ(詰めもの/雑穀&きのこ)にも負けないドゥラモットの厚みと力強さには脱帽です。鶉は味わうほどにやさしい甘みを増し、それに寄り添うかのように《ドゥラモット》のおだやかな酸と優艶なフィネスが、すばらしき余韻を届けてくれます🥂

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食前から食後まで、シャンパーニュで通す🍾

食前から食後までシャンパーニュで通すことは、私の鮨の楽しみ方のひとつでもあります。20代のころはシャンパーニュは食前酒と思い込んでいましたが、シャンパーニュの奥深さを知れば知るほど、鮨との相性がとてもよいことに気づかされます。

 

シャンパーニュ1本で「つまみ」も「にぎり」もを楽しみたい!という場合、迷わず《ゴッセ グラン ロゼ》をオススメいたします。

 

ゴッセといえば、ノン・マロラクティック発酵の〝代表選手〟。マロラクティック発酵をしない場合、味をととのえるには10-11g/lのドザージュ(加糖)が必要ですが、この《ゴッセ グラン ロゼ》は9g/lと少なめ。そのためロゼ・シャンパーニュにもかかわらず甘さは感じにくく、フレッシュかつ辛口の味わいから「つまみ」に、ガス圧はかなり弱めで、控えめな味わいから「にぎり」に合わせることもできるのです。つまり、いかなる鮨ダネとも相性がいいのです。

 

なかでも、抜群の相性をみせるのが刺身よりも炙ったときの金目鯛。燻製のような香りが、《ゴッセ グラン ロゼ》の余韻として残るさわやかな酸との相性がよく、見事なまでにやさしいハーモニーを奏でます。ここでも私の「黄金の方程式」が証明され、私の感動は最高潮に達するのです✨✨

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🥗アンリ・ビリオに合わせるサラダは、ドレッシングをかけるべからず

ヴェルズネイ村と並ぶ、ピノ・ノワールの銘醸地、アンボネイ村。チョーク層の南東向き斜面が、豊潤な果実味のなかにも、フィネスを感じる秀逸なシャンパーニュを生みだします。

 

このアンボネイのピノ・ノワールを十二分に堪能できるのがRM(小規模生産者)のアンリ・ビリオ。自然農法による畑の管理、リザーブワインを多く使用しマロラクティック発酵をさせないなどの、こだわりの醸造&熟成。手間ひま惜しまず、伝統的な手法でつくられるシャンパーニュは、アンボネイのテロワールを色濃く映し出しています。

 

なかでも私のイチオシは《キュヴェ・トラディション》。これほど余韻に果実の広がりが感じられるシャンパーニュには、なかなかお目にかかれません。そこで、合わせてほしいのは、ドレッシングをかけない新鮮なサラダ。

 

芳醇なアロマのあとに訪れる、濃厚でやわらかな果実味がドレッシング代わりになるだけでなく、ふくよかな酸が野菜の旨みを引き出してくれるからです。ドレッシングの味ではなく、素材本来の風味を感じることができる稀有なシャンパーニュ。ぜひ一度ご賞味くださいね🥗🍾

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🐓〝にわとり〟には真鯛のポワレ🐟

〝にわとり〟のエチケットで有名な《レロカント》。造り手はバロン・アルベール。健康と環境に対する意識の非常に高いシャンパーニュメゾンとして知られています。バロン・アルベールの得意とするのは、ピノ・ムニエをベースとしたやわらかなシャンパーニュづくり。

 

とくに《レロカント》は繊細でありながらも、はちみつバターたっぷりの焼きたてデニッシュを彷彿とさせます。合わせたいのは、なんといっても真鯛ポワレ。やわらかくフルーティな酸味がパリッと焦げた皮目の塩気と調和し、ふくよかなコクが身の締まった鯛本来の旨味をさらに引き立たせます。

まさにレロカント(感銘)級の相性の良さです😊!

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🍷オキテ破りの一手❗️

特別な記念日には、心に残るワインを楽しみたいものです。今日は〝オキテ破りの一手〟をご紹介します。それは、〝ファーストラベル〟と〝セカンドラベル〟を50:50の配分で混ぜてしまうという方法です。楽しむ順番としては(1)セカンドラベル、(2)ファーストラベル、(3)ハーフ&ハーフがオススメです。

 

ファーストラベルとは、造り手にとっての最上級のワインのこと。セカンドラベルとは、ファーストラベルの品質に届かなかった上級ワインのことです。

 

今回の〝オキテ破り〟のターゲットは、ボルドー地方はサン・ジュリアン村の《シャトー・ラグランジュ》。メドック格付けは第3級、ヴィンテージは2013です。ファーストラベルは、何度かスワリング(グラスを回して空気を含ませる)しても、なかなか香りが開いてくれない〝ツワモノ〟…。しかし、時間が経過するにつれ、竹林にいるような青さとすがすがしさに、鉛筆と黒こしょうの香り、プルーンエキスのような濃厚で厚みのある果実味が、大きな波のように訪れます。

 

一方セカンドラベルの《レ・フィエス・ド・ラグランジュ》は、透明感のある濃いルビー色で、鉄や血液などを想わせる香りが印象的です。やわらかで軽快なタンニンと、新鮮なブルーベリーのような果実味が、すっと舌になじみます。

 

同じ造り手、同じヴィンテージのファーストとセカンドの飲み比べは、ワインならではの楽しみ方のひとつです。さらに、両者をグラスの中でアッサンブラージュする(混ぜる)ことで生まれる〝シークレットラベル〟は滋味ゆたかな香りともに、ファーストともセカンドとも異なる、深淵なる新たな世界が広がります。ときにはカタチにとらわれないことも、ワインをより楽しむための秘訣かもしれませんね😊

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🍾小籠包にはブラン・ド・ノワール🍇

小籠包×シャンパーニュ。これがまたよく合います。なかでも、わずか17しかないグランクリュのひとつ、ヴェルズネイ村のブラン・ド・ノワールとの相性は抜群。ブラン・ド・ノワールとは、ピノ・ノワール100%でつくられる贅沢なシャンパーニュのことですが、なかでもミッシェル・アルノーの《グランクリュ ヴェルズネイ ブリュット トラディシオン》がイチオシです。

 

冷涼な北向き斜面で育ったピノ・ノワールの芳醇な香り、エレガントな酸、ピリッと感じるわずかな苦味が、薬味の千切り生姜のように、甘みある小籠包をきゅっとひきしめてくれます。加えて、すこし若めの白桃と、さらりとしたアカシアの蜂蜜香は、小籠包の風味をより豊かにし、スープと豚肉、そして《グランクリュ ヴェルズネイ》の圧倒的な凝縮感と熟成感が重なると、その味わいは濃厚なコクと深みある甘みに劇的な進化を遂げます。

 

小籠包にはヴェルズネイ産ブラン・ド・ノワール。オススメです😉

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