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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

一夜限りのアール・ヌーヴォーの世界

手に取ると、その流麗な曲線と丸みを帯びた形状に心が躍る、ヴランケン・ポメリー・モノポール社が誇る「ドゥモアゼル」シャンパーニュ。底部にエンボス加工されたアイリスの花が、アール・ヌーヴォーの精粋を映し出しています。この芸術様式は、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に広がり、「新しい芸術」と称され、自然を模した有機的な形やガラスなどの新素材を用いた革新的なデザインが特徴です。

1985年にリリースされた「ドゥモアゼル」は、その「エレガント&フェミニン」なコンセプトで注目を集めています。なかでも「ドゥモアゼル ブリュット グラン・キュヴェ」は、木樽で熟成されたかのような深い樽香と、力強い果実味が複雑に交錯し、洗練された〝マニッシュ〟な印象があります。とりわけトロとの相性は抜群。豊かな旨味が口の中でとろけ、鮨シャンとして見事な調和をみせます。

ところで、「アール・ヌーヴォー」のルーツが日本の「琳派(りんぱ)」にあるとされるのは、文化交流の深さを物語っています。この影響が西洋美術にどのように繋がったかを考えると、その洞察には驚かされます。アール・ヌーヴォーのボトルが、大正時代から続く老舗鮨店に溶け込む様子を目の当たりにすると、芸術と文化の融合に感慨深いものを感じます。「ドゥモアゼル」のおかげで、一夜限りのアール・ヌーヴォーの世界を堪能することができました🥂✨

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