いまや世界中で親しまれているシャンパーニュ。かつては王侯貴族しかくちにできない、稀少かつ高価なものでした。まさに〝贅の極み〟。それを反映する当時のエピソードが数多く存在します。「酔ってもなお、女性が美しくいられるお酒はシャンパーニュのみ」。フランス国王ルイ１５世の愛人、ポンパドール夫人が残した名言です。
こよいは《ドゥ・ヴノージュ》という生産者の最高銘柄、《ルイ１５世》を抜栓。ルイ１５世は、はじめてシャンパーニュの瓶詰めを許可した国王。シャンパーニュ史を語るに、欠くことできない傑物です。王冠にマント姿を彷彿とさせる「カラフェボトル」、驚異的な「瓶内熟成120ヶ月」が、メゾンの彼に対する畏敬の念を物語っています。《2006年》ヴィンテージは、16年の歳月を微塵も感じさせない、アグレッシヴな泡。味わいもフレッシュかつエネルギッシュ。余韻までしっかり向きあうことで、経年で落ち着きはじめた深みとコクを垣間見ることができます。一方《1995年》は、高級ブランデーの芳香に、とろみすら感じる甘美な味わい。「スッポンとフカヒレの揚げ出汁」とよどみなく融合し、スッポンの出汁をさらに濃厚な旨味へと導きます。
シャンパーニュ同様、スッポンとフカヒレも贅の極み。濃厚でとろりとした質感はコラーゲンの宝庫である証。女性にはこのうえない逸品です。ポンパドール夫人にもこっそり教えてあげたいマリアージュです🥂✨
