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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

価値観の押しつけは「ハラスメント行為」

自分の価値観を押しつけるおじさま。女性にもてない典型的な男性です。ワインの薀蓄たれに、多くみられます。きっと、自分こそ正しく、自分こそ正義で、間違いを指摘してあげなくてはとの思いやりなのでしょうね。
 
「80年代のドンペリは、フルートグラスで飲む人なんていないでしょう」とか「ピュリニー・モンラッシェの古酒を冷しすぎるのはどうかしている」など、自分の価値観をおしつけ、相手を否定するのはいただけません。
 
焼き肉もおなじ。「焼きすぎ!上質の肉がもったいない」とデリカシーがないおじさまは、“ウェルダン” 好みのわたしに自分の価値観をおしつけてきます。
 
脂を焼ききり、香ばしい焦げ色を呈するまでローストしたい「マルチョウ」。ホルモン特有の香りがなくなり、弾力をました肉片からはかめばかむほど、濃厚な旨味があふれるからです。あわせたいのはフランス産ではなく、イタリア産。カベルネ・ソーヴィニョンにサンジョベーゼがブレンドされた《レ・ディフェーゼ2018》です。サンジョベーゼの荒々しい渋みが獣香と調和し、カベルネの繊細な酸が凝縮感あるホルモンの旨味をひきたてます。
 
世のおじさまがたへ。焼き肉もワインも楽しみ方は自由です。絶対に守らねばならない決まりごとはありません。“こうすべき” とか “これはおかしい” という自分の価値観をおしつけて、相手を不快にさせるのは「ハラスメント行為」です。くれぐれも、お気をつけくださいね。

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