未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

〝レア〟な赤身肉にはシャンボールミュジニー

ブルゴーニュの数あるドメーヌのなかで、ここ数年、周囲も驚くほどの急成長を遂げたのが《ドメーヌ・アルロー》。

 

三代目シプリアン・アルローのワイン造りでは、農薬や酸化防止剤を極力ひかえ、ぶどう本来のポテンシャルを最大限に引き出すことが一番のこだわりです。その結果、同じピノ・ノワールでも村ごと、畑ごとにテロワールの個性が反映される逸品ワインが生み出されます。

 

なかでも私のオススメは《シャンボールミュジニー2013》です。

 

とてもシルキーな舌ざわり、上品かつエレガントな味わいのなかに、しなやかで繊細、そして透きとおるようなピュアなピノ・ノワールが垣間見えます。

 

このワインには、肉本来の旨みが味わえる〝レア〟な赤身肉が合います。まるで肉の旨汁を一滴も逃さないように、シルクのベールでやさしく包み込んでくれるかのようです。と同時に、シナモンやホワイトペッパー、山椒などのスパイスをやさしくふりまき、深みある味わいと純真ピュアな果実味を添えて、力強い黒毛和牛の旨みを引き立ててくれるのでした🐃🍷

 

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一杯で二度おいしい、アンリ・ド・ヴェルレーヌ🍾

《アンリ・ド・ヴェルレーヌ》というシャンパーニュの特徴は、空気に触れた後の〝進化〟のはやさで、おもしろいほど味が刻々と変化することです。それゆえ、一杯で二度のおいしさを享受できる点が魅力です。

 

一度目のおいしさは、グラスに注いだ瞬間。抜栓直後のさわやな柚子の香りと、舌がピリッとするほどの刺激ある苦みがたまりません。サクサク衣と、ふっくら上品で淡白な白身、かすかな苦みがあとをひく若さぎの天ぷらとの相性は抜群です。


二度目のおいしさが訪れるのは、十数分後です。躍動感あふれる泡が落ち着いたころ、まるくなった酸とまろやかな果実味が〝顔〟を出し、サクラの花の蜂蜜テイストと焦がした木の実の風味が混ざり合うことで、よりマイルドな複雑味があらわれます。まるで薬味の柚子胡椒(ゆずこしょう)を添えているかのごとく、天ぷらのコクを際立たせ、若さぎの風味をさらに高めてくれるのです。


経〝分〟変化こそ、《アンリ・ド・ヴェルレーヌ》の醍醐味。シャンパーニュの楽しみ方のひとつですね🥂

 

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串カツには〝スーヴェラン〟🍾

串カツによりそう逸品といえば、レモン。揚げたて熱々の串カツにたっぷりのレモン汁をかけてほおばる…幸せの瞬間です。


ピュアな酸味が引き立つシャンパーニュこそ、串カツとの相性が抜群に際立ちます。私のイチオシは《アンリオ・ブリュット・スーヴェラン》。串カツと一緒にいただくと、レモンのような柑橘系の香りとレモン皮の苦味を感じさせる複雑味が口の中いっぱいに豊かに広がり、きめ細かなクリーミーな泡とともに、油っぽさをさわやかに洗い流してくれます。その心地よい酸味に、よりいっそう食欲もそそられます。これは、レモンのすっぱさ成分であるクエン酸によって、胃の消化が促進されているような感覚でしょうか。


プレスティージュ・キュヴェならまだしも、スタンダード・キュヴェに〝スーヴェラン(至高)〟と名づけるメゾンなんて、聞いたことがありませんが、他のシャンパーニュと飲み比べると、その違いはあきらかです。


食材を引き立て、うまみを何倍にも増幅させる《アンリオ・スーヴェラン》は、まさに串カツの〝スーヴェランパートナー〟です🥂✨

 

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🍣鮨ネタとシャンパーニュの色を合わせる

鮨とシャンパーニュ(鮨シャン)。舌鼓を打つ贅沢なひとときです。いつもご紹介していますが、鮨ネタとシャンパーニュの色を合わせることを、私は〝黄金の方程式〟と呼んでいます。シャンパーニュには「白」と「ロゼ」の二種類が存在します。タイやヒラメなどの白身魚には「白」のシャンパーニュを、赤身や色の濃い食材には「ロゼ」のシャンパーニュを合わせると、あらためて相性の良さを実感するはずです。

 

その際、同じ造り手の「白」と「ロゼ」を同時に比較しながらいただくと「鮨シャン」の楽しさは格段に広がります。泡の出方にしても、余韻の長さにしても、多くの共通点を見いだすことができ、その造り手の一貫した考え方や価値観にも気づくことができます。

 

そこで、洗練された上質な空間(鮨の名店)には、1761年創業の老舗メゾンG.H.マムがオススメです。数あるロゼ・シャンパーニュのなかでも《マム・ロゼ》は、ロゼとしてはめずらしく輝きのあるオレンジカラーで、なんとも幻想的な雰囲気を醸し出します。この美しい琥珀色を眺めているだけで、私は心が満たされます。

 

とくにウニとのマリアージュは、マムの素晴らしさが顕著にあらわれます。濃いオレンジ色のバフンウニには《マム・ロゼ》。マム・ロゼの厚みのある複雑味に加えて、〝磯の香り〟が、濃厚なバフンウニのアクセントとなり、深海のように深い味わいが生まれます。一方、淡い黄色のムラサキウニには白の《コルドン・ルージュ・ブリュット》。さわやかな酸味とほのかに香るライムが、淡白なウニの旨みを引き立ててくれます。

 

鮨ネタに合わせて「白」と「ロゼ」を飲み比べる楽しさは、一度体験したらやみつきになります。ぜひお試しください🥂🍣✨

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フレッシュマンにはボワゼル🍾

新社会人へ贈るシャンパーニュ。それはずばり《ボワゼル》です。


ボワゼルの魅力は、いつまでも続くフレッシュ感。20年越しのNV(ノン・ヴィンテージ)でも、ガス圧、味わいともに目をみはるエネルギッシュさ。抜栓のたびに驚かされます。


創業から185年間にわたり、親から子へ、5世代に受け継がれてきたボワゼル家。そのすべての世代が、歴史にのこる新商品をリリースするという偉大な一族です。フレッシュな初心を忘れず、続けることの難しさと、新しい価値を創造しつづける重要性をボワゼル家のベンチャースピリットから学んでほしいのです。


おすすめは黒毛和牛のステーキと。噛み応えのある肉の厚さがこれからの人生の壁とするならば、ボワゼルのようなみずみずしさと力強さでそれを乗り越えてほしいと願っています。ボワゼルの美しく躍動する泡に、フレッシュマンのあるべき姿が映し出されているようです🥂✨

 

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🥩とろけるくちどけ感

口に入れた瞬間とろける〝くちどけ感〟こそ、霜ふり極上ローストビーフの最大の魅力です。さらに《ガティノワ・ブリュット》というシャンパーニュと合わせることで、とろけるような〝くちどけ感〟がよりいっそう楽しめます。

 

最高品質のアイ村産ピノ・ノワールでつくる《ガティノワ》はいちごやクランベリーの芳香に、豊かな果実味とフレッシュで繊細なフィネスが特徴的。ローストビーフの脂とピノ・ノワールの旨みが凝縮された上品な泡とが混じり合った〝脂泡〟に質的変化し、まるで生クリームのようなふんわり食感が誕生するのです。


まさに、アンビリーバブルなマリアージュですね😉🥂

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〝見る〟楽しみ〝香る〟喜び

きめ細やかな泡立ちや色合いなど、美しさを〝目〟で楽しむことができるのが、シャンパーニュの魅力のひとつです。

 

なかでも、とりわけ美しい淡黄色(たんこうしょく)を放つのが、ギィ・チボーという造り手の《ブリュット・グランクリュ》です。息を吞むような美しいシャンパーニュ・カラーに、いつも心が奪われてしまいます。

 

〝見た目〟を気にすることなく、すぐに口をつける日本人も少なくないのですが、シャンパーニュの場合は、ぜひグラスに注いだときの色合いをじっくり楽しんでいただきたいと思っています。とくに幻想的な空間で、見た目も美しいイノベーティブ・フュージョン料理をいただくときは、《ギィ・チボー/ブリュット グランクリュ》はオススメです。

 

そんな「見る楽しみ」に加えたいのが「香る喜び」です。圧倒的な美空間に負けない〝香る〟食材といえば、黒トリュフです。

 

《ギィ・チボー/ブリュット グランクリュ》のヨーグルトの乳酸を想わせる香りに黒トリュフの気品あふれる芳醇な香りが合わさると、見た目の美しさとの相乗効果により、このうえない幸福感が訪れます。

 

〝おいしいっ!〟と感じるのは、さまざまな感覚が混じり合ったものです。なかでも視覚と嗅覚が味覚に与える影響は計り知れないものがあり、どちらも食欲をそそる大事な要素なんだと、あらためて気づかされたひとときでした🍴✨

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