「真鯛のパイ包み焼き」には、ブルゴーニュのピノ・ノワール(ブルピノ)よりも、ラングドックのピノ・ノワール(ランピノ)のほうがよく合います。
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なめらか繊細テイストの〝ブルピノ〟に比べ、〝ランピノ〟は濃縮されたぶどう果実の甘味が特徴。それゆえブルピノでは、「真鯛のパイ包み焼き」の濃厚なバター風味に負けてしまうからです。
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〝ランピノ〟のなかでもオススメは《アルマセルシウス/シュヴァリエ ドゥ カイユス ピノノワール キュヴェ スペシアル2015》
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焼きたてアツアツのときは、《キュヴェ スペシアル》の温度を16度にして合わせると、バターの芳ばしい香りとともにやわらかな甘い果実味が口の中いっぱいに広がります。
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一方時間が経過して、パイ包み焼きがしっとり落ち着いたころはワインクーラーで10度になるまで冷やします。ちょっと冷やすことで《キュヴェ スペシアル》の甘味がおさえられ、鯛の引き締まった味に見事にシンクロするのです。
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このように、異なる温度帯でその変化とマリアージュを楽しむことができるのがワインならではの醍醐味ですね😊
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