未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

タレを意識せよ⚠️

料理にシャンパーニュを合わせるとき、肉や魚といった素材だけでなく、〝タレ〟に注目するのもわたし流です。タレとは料理を引き立てるための調味料ですが、料理とおなじく、材料や製造方法によってその特徴は異なるもの。そのタレを意識することで、シャンパーニュ選びは格段におもしろくなります。


ところで、シャンパーニュを大きく分けると、ロゼシャンパーニュと白シャンパーニュに分類されます。その違いは製造過程にあり、ロゼシャンパーニュは黒ぶどうを漬け込んだり、赤ワインをブレンドするのに対し、白シャンパーニュはシンプルに、ぶどうのしぼり汁から造られるという点です。ロゼはこのひと手間が加わるため、複雑で深みある味わいに、そうでない白はシンプルでクリアな旨みをもったシャンパーニュに仕上がります。この違いを念頭に置きながら、タレによってロゼと白を変えることもシャンパーニュの楽しみ方のひとつといっていいでしょう。


たとえば、バルサミコソースやトマト醤油には、ロゼシャンパーニュ。濃厚なタレとロゼは〝足し算〟の論理で、より複雑で奥深い味わいに。バルサミコ酢、醤油の熟成由来のゆたかな風味は、ロゼの赤い果実、スパイス香、わずかなタンニンと甘みによって、さらに数年熟成させたような芳醇さとなるのです。一方、マヨネーズやサワークリームには、白シャンパーニュ。混じりっけのないタレとシンプルな白は〝引き算〟の論理で、雑味を消し去るかのようにコクが際立ち、タレの魅力を引き立てます。


シャンパーニュと料理のマリアージュにおいて、素材と同じくらいタレを意識することで、マリアージュの世界はさらに広がります🍾🥂

 

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