未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

驚異の〝シックス・バランス〟🍾😲

シャンパーニュ地方、モンターニュ・ド・ランス地区はいわずと知れたピノ・ノワールの名醸地。その自然公園内のリュード村に居を構える《カナール・デュシェーヌ》は、さくねん設立150周年をむかえた老舗メゾンです。

 

自社畑も所有していますが、NM(ぶどう購入して、醸造・熟成・瓶詰めをする生産業態)であるカナールデュシェーヌが創造するシャンパーニュの特筆すべき点は、なんといっても〝バランス〟です。私が定義する〝バランス〟とは、ファーストアタックから余韻にいたるまで、「酸味・甘味・渋味・ 苦味・果実味」の5つの要素が崩れることなく、絶妙な均衡で保たれていることです。

 

これは、厳選した60もの村々からぶどうを買いつけブレンドをしているからこそなせる技ですが、リュード村、マイィ村、アイ村だけでなく、コート・デ・バール地区にまで広範囲にわたるぶどう畑から摘み取られたピノ・ノワールブレンドするのが「カナールデュシェーヌ」の最大の特徴といえます。

 

コート・デ・バール地区はシャンパーニュ地方の南で、ブルゴーニュ地方に隣接。土壌はシャブリと同じキンメリジャンですが、冷涼な土地のため、シャルドネは育ちにくく、作づけ比率はピノ・ノワールが圧倒的な高さをほこります。フランス3大ロゼのひとつ、〝ロゼ・デ・リセ〟の名産地であり、そのピノ・ノワールの品質は折り紙つきです。

 

数年の眠りから覚めた《オーセンティック ロゼ》は、ピンクがかったあたたかみのあるオレンジカラーに経年変化します。グラスにそそぐと一瞬にして泡を吹き上げますが、口に含むと愛らしいさくらんぼや木いちごのベリーの香りに包まれます。八角やピンクペッパーをフルーツビネガーに浸したような風味は、熟成によるものでしょうか。

 

そんな《オーセンティック ロゼ》とあさりの白ワイン蒸しとの相性は抜群です。《オーセンティック ロゼ》が本来合わせもつ5つの要素にあさりの「塩味」が加わることで、6つの要素が驚くべき均整を保ちながら、異次元の旨味へと導いてくれます。このマリアージュは驚きであり、感動的です。皆さまもぜひ、この〝シックス・バランス〟をお試しくださいね😉 🥂

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