欧米諸国ではタブー視されがちな「馬肉」。なぜ、フランスでは好んで食されるのでしょうか。
その理由のひとつが、ナポレオンによる功績です。飢えをしのぐために、馬肉を隊員に食べさせたのがはじまりで、次第に好んで食べられるようになりました。
〝シャンベルタン〟と〝馬肉〟をこよなく愛した、美食家ナポレオン。ならば、馬肉寿司と、≪アルマン・ジョフロワ/ジュヴレ・シャンベルタン2002≫が合わないはずがありません。
アルマン・ジュフロワは、ジュヴレ・シャンベルタン村にて、代々引き継がれてきた家族ドメーヌ。村内に数々の畑を所有し、ジュヴレ・シャンベルタンづくりにもっとも情熱を注ぐ生産者のひとりです。伝統的な手法をまもり、品質向上のためのグリーンハーベスト(果実の間引き)や100%除梗(梗=ぶどうの粒と粒をつなぐ枝部分)も欠かしません。
そんなアルマン・ジョフロワが20年近く経つと、腐葉土や枯葉のニュアンスとまろやかな果実味が融合し、とろりとした口当たりの甘みに。それが〝タレ〟のように肉を包み込み、もっちりとした食感で、馬肉の旨みを堪能させてくれるのです。
歴史にはマリアージュだけでなく、きっと人生のヒントもたくさん詰まっているのでしょうね🍷