未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

海苔の産地を意識せよ

和食が無形文化遺産に登録されるなど、いまや世界中で注目されている〝UMAMI(旨み)〟。その三大成分とは、昆布の「グルタミン酸」、かつお節の「イノシン酸」、干し椎茸の「グアニル酸」をさします。

 

この三大旨み成分をすべて含む稀代の食材が「海苔」。その旨みの濃さから〝海のワイン〟と呼ばれるほどです。

 

そんな海苔の旨みの引き立て役が、シャンパーニュ。とくに、とろけるような食感と甘みの有明海苔にはシャルドネのブラン・ド・ブランがおすすめ。クリアでシャープな味わいが上品な海苔の風味をひときわ際立せるのです。また、食べごたえある厚みと磯のかおりが特徴の瀬戸内海産にはピノ・ノワールのロゼ・シャンパーニュ。濃厚な旨みがおり重なり、海苔はいっそう深みをまします。

 

《ブルーノ・パイヤール》はその双方を手掛けるRM。《ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ》は酵母量を最小限におさえて瓶内二次発酵されるので、ぶどう本来の旨みが残り泡圧が低く仕上がります。シャープさの中にあるこの繊細さが、有明海苔の存在感をより高めてくれるのです。

 

一方《ロゼ・プルミエ・キュヴェ》はマセラシオン(醸し)を長めにおこなうことで、果皮成分をゆっくりと抽出。深みあるサーモンピンクを呈し、絶妙な渋みと複雑味が瀬戸内海苔の力づよい磯の風味を助長します。

鮨ダネやシャリだけでなく海苔の産地にまで意識を向けると、鮨とのマリアージュをなおいっそう楽しむことができます🥂✨

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