「造り手のセンスは、エチケット(ラベル)にも反映される」というのが、わたしの経験に基づく持論です。アーティスティック(芸術的)なエチケットを選ぶと、すばらしいシャンパーニュに出会える可能性が高まります。個性的なシャンパーニュを目指す造り手は、エチケットにまでそのアイデンティティがあふれているからです。
その一例が、《シャンパーニュ・ド・ラ・ルネサンス/キュヴェ・フルラン》と《マチュー・プランセ/ロゼ・1erクリュ》。ぶどうの樹の枝葉をモチーフにしたキュヴェ・フルランは、繊細な酸とまるみある果実味が特徴のブラン・ド・ブラン。サクサクとした歯触りの北海道産ツブ貝に合わせると、磯の香りをやさしく包みこみ、貝のうまみとシャンパーニュのコクがみごとに融合します。
一方ロゼは、マダムデザインの美しい女性画。エチケットと共鳴しているかのような濃いローズピンクと、赤いベリーの風味が際立ちます。合わせる一貫は、身があつく甘みのつよい閖上(ゆりあげ)産の赤貝。鼻からぬける潮の香りとシャンパーニュのふくよかさが相まって、深遠なる旨みを堪能できます。
シャンパーニュ選びに迷ったら、アートなボトルデザインのものをお選びください。きっと、その〝直感〟がすばらしいシャンパーニュを引き寄せてくれるはずです🍾✨