まぐろといえば、〝赤身〟と〝トロ〟。
ドラピエといえば、«カルト・ドール»。
三者の相性はさることながら、希少部位の〝ほほ〟〝あご〟〝脳天〟までもいただけるとあれば、ドラピエのセカンドラベル«レカミエ»をあわせたい。
レカミエは六年前に一度だけ日本に輸入され、ここ四年間はリリースさえもされていないとても稀有なセカンドシャンパーニュ。とくに興味深い点は、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネのブレンド比率はカルト・ドールと同じであり、双方の違いが〝単一年〟か〝複数年〟のブレンドか、ということです。
単一年のカルト・ドールは、鮮度とミネラル感が際立った早飲みタイプ。85パーセント含まれる黒ぶどうの旨みが赤身やトロの旨みに累加します。一方、複数年ブレンドのレカミエは、数年間の熟成を経ることでそのポテンシャルが開花。今回のレカミエはアッサンブラージュから八年が経過し、甘み、酸、苦味が一体感をなして、ワインに溶け込んでいます。肉のような食べ応えのほほやあご、トロのように脂ののった脳天を食したあとにひとくちふくむと、希少部位の特徴が余韻にまで、鮮明に浮かびあがります。
絶妙な味わい差を楽しむ、シャンパーニュのファースとセカンドの同時抜栓。まぐろの佳味を余すことなく堪能できる、至高の楽しみ方です🍾🥂✨