シャンパーニュとおなじ、瓶内二次発酵でつくられる「クレマン」。フランスの8つの地域でのみ、生産がゆるされた発泡ワインです。その最大の魅力はバラエティゆたかな品種。シャンパーニュはおもにシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエであるのに対し、クレマンには、その地域の特徴ある様々な品種が使用されます。
なかでもお薦めが、ブルゴーニュの新星こと《マニュエル・オリビエ》のクレマン・ド・ブルゴーニュ。設立1990年にして、ワイン界に旋風を巻き起こす若手醸造家。彼のクレマンはシャルドネ、ピノ・ノワールをベースに、ブルゴーニュの名産「アリゴテ」が25%ブレンドされています。淡いゴールドカラーに細やかな泡。甘い蜂蜜、芳ばしいロースト、フレッシュな柑橘香が広がります。アリゴテの溌剌とした酸、シャルドネの繊細なフィネス、ピノ・ノワールの厚みあるコク。じつにバランスのとれた味わいです。合わせる料理は「ムール貝の白ワイン蒸し」。レモンを絞ったかのような爽やかさを与え、ミネラル感が貝の旨味を増幅させます。添えられたイタリアンパセリと、クレマンの独特の苦味が料理をさらに引き立てます。
クレマンのなかには使用可能な品種が10を超えるものも。それゆえ、同じ〝クレマン・ド・○○(地方名)〟でも味わいはさまざまです。造り手の個性がひかるクレマン。お好みの一本をみつけてくださいね🥂✨