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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

ピノ・ノワールの最高峰

カベルネ・ソーヴィニヨンとならび、赤ワインの二大品種である「ピノ・ノワール」。フランスのブルゴーニュ地方が最たる産地。なかでも、とりわけ秀逸なピノ・ノワールが実る「コート・ド・ニュイ」地区。ブルゴーニュ(赤)の特級畑25のうち、24がこの地区内に集中します。世界最高峰のピノ・ノワールを産出する銘醸地です。

 

そんなコート・ド・ニュイ地区から、今夜は「ニュイ・サン・ジョルジュ」と「ジュヴレ・シャンベルタン」村をセレクト。ともにフランスを代表する銘村です。ニュイ・サン・ジョルジュは豊潤な果実味とゆたかなタンニン。それでいて、品がありエレガント。しなやかな女性を彷彿とさせる味わいです。対してジュヴレ・シャンベルタン。前者におなじく、豊富な果実味とタンニンを有するも、味わいは力づよく、筋肉質な男性的イメージ。ときに荒々しくすら感じるほど。ともに長期熟成に向くワインですが、《フェブレイ》いわく「2017年は比較的はやくから楽しめるヴィンテージ」。《ニュイ・サン・ジョルジュ2017》はまさにその通りで、抜栓直後から香り高く、タンニンもじつになめらか。さらにグラス内でも刻々と開花。15分もすると、チョコや甘草といったひときわ甘い芳香がひろがり、まろやかな果実味とシルクのようなタンニンがひとつになります。焼肉なら上質の薄切り肉をさっと炙る「焼きしゃぶ」を。ワインに合わせて肉も上品に仕立てます。タレはつけず、塩のみ、がおすすめ。一方、抜栓直後の《ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィ-ニュ2017》は、香りは閉じ、味わいも硬い印象。香りは30分で開きはじめるものの、味わいはいまだ硬く、ギシギシ感が拭えません。こんな時、デキャンタージュの代替案としておすすめなのが、ふたつのグラスで飲み進めるという方法。片方のグラスを飲んでいる間、もう片方のグラスをスワリングしつつ放置。空気にたくさん触れることで、ワインが時間とともに開花します。ジュヴレ・シャンベルタンならでは力づよさがあらわれ、脂がしたたる霜降り肉にも負けない旨味に。こちらはしっかり焼いて芳ばしさを加味し、ニンニンのきいた甘辛ダレでいただきます。

 

日本をふくめ世界各地で栽培されているピノ・ノワール。最高峰を知ることは、ワインの経験値を飛躍的に高めてくれます。ラインナップ豊富なフェヴレイで、コート・ド・ニュイ地区の村々を順に制覇する。これも楽しい学び方ですね🍷✨

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