ヴィンテージワインとは、ある単年度に収穫されたぶどうからつくられるワインのことです。その年の気候条件や土壌の影響が反映されるため、同じ銘柄であっても年によって香りや味わいが異なります。そんなヴィンテージワインの魅力は、気候条件がワインに与えた影響を感じながら、その年と向き合うことができる点です。たとえば、暑かった年は熟した果実の味わいが豊かで、寒冷な年は酸味やミネラル感が強調されるなど、その年ならではの味わいを感じることができます。
ルイ・ロデレールのヴィンテージ2012と2014を比較すると、異なる気象条件による香りや味わいの違いが明確にあらわれていることがわかります。2012年のシャンパーニュ地方の気候や天候は、春から夏にかけて降水量が少ないわりに日照時間が長く、9月には高い気温が続きました。一方、2014年は春には気温が低く、7月から8月にかけては降雨量は多いものの日照時間は長くはありませんでした。そのためルイ・ロデレールのヴィンテージ2012は熟した果実の味わいが強調され、2014は酸味やミネラル感が強調されています。
このように、その年の気候条件や天候によって生産されるワインは大きく変わります。ヴィンテージワインをより深く楽しむには、それぞれの年代の背景や特徴を理解することも大切ですね。
