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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

「地理感」を鍛えよう

「地理感」を養うことは、ワインの理解を深めることにつながります。「地理感」とは、位置関係やその土地の事情に精通していること。いわば「土地勘」のようなものです。

今夜はピエール・ダモアというつくり手の「フィサン レ・モゴット2017」を抜栓。フィサン村は、南北に長いコート・ド・ニュイ地区に位置し、最北端の村から二村目にあたります。そのため、酸やタンニンが強い傾向があります。北はマルサネ村、南はジュヴレ・シャンベルタン村と隣接していますが、「レ・モゴット」はマルサネ村との境界線にある畑。がっちりとした骨格とはいえ、どこか「マルサネ」と共通する果実のみずみずしさを感じます。とろける脂からあふれる甘味、「炙り肉寿司」との相性はいうまでもありません。添えられていたのは、江戸時代からつづく老舗醤油。大豆の華やかな香りと深みあるコクが、ワインと肉寿司の調和をよりいっそう高めてくれます。

「村」の位置関係はまだしも、「畑」の位置関係まで把握しているひとはそう多くありません。いまや、だれもがスマートフォンで簡単に調べることができる時代。知らない畑のワインを飲む際は、常に位置関係などを確認するよう心がけましょう。等高線入りの地図や等高線を示すアプリなどは、畑の傾斜までも手に取るようにわかり、おすすめです。書籍やテクノロジーを駆使しながら「地理感」を鍛えることで、ワインの見方がガラリと変わり、楽しみ方もよりいっそう広がります✨

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