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「ピンチョス」からバスクの文化を感じよう

サンセバスチャンといえば、バルめぐりが魅力のひとつです。「ピンチョス」をつまみながらワインを軽く一杯飲んで次の店へ向かう、この食の楽しみ方は、地元の人々や観光客に愛されています。ピンチョスとは、フォアグラや魚介類などの食材をバゲットの上にのせた一口サイズの料理のこと。このバゲットは、バターや卵、砂糖を使わず、小麦粉、塩、水、酵母のみでつくられるシンプルなフランスパンです。同じ原料でつくられるベーグルは、ポーランド発祥で、焼成前に生地を茹でる点が特徴です。茹でることで、ベーグル独特のもっちりとした食感が生まれます。

わたしはこのモチモチ食感が好きで、よくベーグル・ピンチョスをつまみにアペリティフを楽しみます。噛むたびに小麦の甘みが広がるベーグル・ピンチョスには、コクと深みのあるブラン・ド・ノワールがよく合います。一方、ほんのり塩味のきいたバゲット・ピンチョスには、「フォルジェブリモン・グランクリュ・ブラン・ド・ブラン」のような、シャルドネのフレッシュな酸とミネラル感が相性抜群です。

各国の食文化に触れることで、その国の歴史や人々の暮らしがみえてきます。それぞれの地域で培われた食材や調理法には、その土地ならではの物語が息づいているからです。スペインのバルで楽しむピンチョスもまた、バスク地方の豊かな伝統と自然との共生を象徴しています。地元の食材をシンプルに、最大限に活かすそのアプローチは、自然への感謝と愛情のあらわれともいえます。日本にいながらにして、こうした食文化を堪能できることは、わたしにとって異文化を身近に感じ、日本とは違う食のスタイルへの理解を深める絶好の機会なのです🍴✨

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