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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

イタリアG7サミットに期待

イタリアの発泡ワインといえば「フランチャコルタ」が有名です。ロンバルディアの瓶内二次発酵による上質スパークリングワインです。ところが昨今、フランチャコルタに勝るとも劣らないスパークリングが注目を集めています。2011年に認定されたピエモンテの瓶内二次発酵酒「アルタランガ」。フランチャコルタとの相違点のひとつに「規定の熟成期間」があげられます。フランチャコルタは18ヵ月であるのに対し、アルタランガはスタンダードで30ヵ月、リゼルヴァは36カ月以上の熟成が必要。さらにすべて「ヴィンテージ」でなくてはならない、というきびしい規制も設けられています。なかでもとりわけ興味ぶかいのが「最低酸度」が規定されている点。他のワインでは聞いたことがありません。

今宵は「コッキ トトコルデ アルタランガ ブリュット 2016」を抜栓。〝48カ月熟成〟がもたらす深淵なる旨味が、繊細かつシャープな酸によって際立ちます。あわせる料理は和牛のレアステーキ。赤身肉の旨味とまろやかな卵黄が、アルタランガの深みあるコクとみごとに調和します。

「最低酸度」をはじめとするアルタランガの自らを律する姿勢は、世界標準を見据えての強い意志のあらわれでしょう。来る6月13日からG7サミット(主要国首脳会議)がイタリアで開催されます。昨年の広島サミットの晩餐会などでは12種のアルコール飲料がふるまわれ、そのうち6種が日本ワインでした。サミットは自国の食文化を世界にアピールする絶好の場。今月のイタリアサミットでは、フランチャコルタやプロセッコ、ランブルスコだけでなく、「アルタランガ」が各国首脳にふるまわれ、世界に広く伝えられることをひそかに願っています🌏✨f:id:hrm628:20240610234534j:image