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大阪で「くわ焼き」を召し上がれ

みなさま、「くわ焼き」をご存知でしょうか。くわ焼きとは、農作業用の〝鍬(くわ)〟を鉄板にし、その上で野菜や肉を焼くという料理のことです。いうまでもなく鍬とは、田畑を耕したりならしたりする、平たい鉄に柄(え)のついた農具。その昔、野良仕事の合間に、捕った野鳥を鍬の上で焼いて食べたことがその名前の由来だそうです。思わず、「なんで鍬の背で焼くねん!」とツッコミを入れたくなるところですが、いかにも大阪人らしい〝遊び心〟を感じるエピソードです。

シャキシャキとした食感の「みょうがの肉巻き」は、豚肉の旨味とみょうがのさっぱり感がバランスのよいひと品。バロンアルベール・ジャンドラフォンティーヌの「ブランドブラン」なら、エッジの効いた繊細な酸で、豚肉の旨味を引き立てます。一方「シイタケの肉詰めチーズソース」は、シイタケの凝縮感ある旨味と濃厚なチーズが重なり、ボリューム感満点のひと品。同シリーズのミレジメ(ラマジェストゥーズ2010)を合わせることで、さらに深みのある旨味が加味。それでいて、くどさ感じさせないのは、熟成由来の甘みと、角のとれたまろやかな酸のおかげ。シイタケからあふれるジューシーな旨汁を包み込んでくれます。

鍬(くわ)によく似た形状をしているのが、鋤(すき)という農具。刃を土に差し込み、自分の方に引く(鋤〘す〙く)ように使います。幅の広い刃に、まっすぐな柄をつけた鋤のほうが、焼きやすいに違いありません。しかし、「鋤(すき)焼き」となれば、京都発祥の〝牛〟の「すき焼き」があったため、まぎらわしい理由から避けたのかもしれません。いや、京都への対抗心から誕生したのかもしれませんね。いずれにせよ、大阪こそ「くわ焼き」の発祥の地。「たこ焼き」や「お好み焼き」だけが、大阪を象徴するソウルフードではありません。大阪を訪れた際は、ぜひ「くわ焼き」も候補のひとつにあげてくださいね✨✨

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