未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

同じ名前でも違うモノ

世界の料理には、同じ名前でも国によって食材やつくり方が違うものがあります。たとえば、春巻。中華料理の定番メニューのひとつである春巻きは、小麦粉でできた皮で具材を棒状に包み、油で揚げるというのが一般的です。一方、ベトナム料理での「春巻」は、いわゆる〝生春巻き〟。小麦粉ではなく、米粉でつくったライスペーパーで新鮮な食材を包み、甘酸っぱいタレをつけて食べる、というスタイルです。 

ワインの世界でも同じ。たとえば、スパークリング(発泡性)ワイン。スペインではカヴァ、イタリアではフランチャコルタやプロセッコ、フランスではクレマンなど、同じスパークリングワインというカテゴリーであっても、国によってつくり方が異なります。いうまでもなく、フランスのシャンパーニュ地方で生産されるスパークリングワインを「シャンパーニュ」と呼びます。「グルミエ・ブリュット・キュヴェ・エヴィデンス」のような風味が豊かなシャンパーニュを楽しむということは、シャンパーニュ地方の豊かな土壌、伝統的な製法、厳格な品質管理、そして何世紀にもわたる熟練の職人技が織りなすストーリーを体験しているともいえます。

世界の料理やワインの多様性は、地域ごとに根づいた歴史、気候、文化、そして磨かれた技術の結晶であることを示しています。なぜ、特定の地域で独自の料理や飲み物が生まれ、なぜ、それが大切にされてきたのかを深く洞察することは、その地域の人々の価値観や生活、歴史を理解することにつながります。このような理解を深めることで、わたしたちは異なる文化を尊重し、学び、共有することの大切さを再認識することができ、多様性のなかにも共通の価値を見出し、相互理解を深めることにつながるのかもしれませんね。 

 

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