フランスには食前酒(アペリティフ)を愉しむ「アペロ」という文化があります。お酒と軽いおつまみで胃腸をやさしく刺激し、食欲を促します。春~夏は爽やかなフレッシュシャンパーニュ、秋~冬にかけては、まろやかな熟成シャンパーニュがオススメ。
なかでも三品種の均等ブレンド《J.M.ゴビヤール/トラディシオン・ブリュット》が、味のバランスがよくお気に入りです。現行品は、もぎたての洋ナシのようなフレッシュな果実味。リンゴのソテー添えが定番の「ブーダン・ノワール」と、合わないわけがありません。ゴビヤールは、熟成するとひときわ苦味が際立つシャンパーニュ。旧エチケット品も、まろやかなコクと焦げたような芳ばしさ。こんがり焼けたチーズのシューに、香辛料のきいた豚のリエットをはさむ「リエットサンド」と抜群の相性です。
アペロは食事を愉しむための、いわば心とお腹の〝準備体操〟。一杯のスパークリングワインと、ひとつかみのナッツさえあれば、日常がより豊かなひとときへと昇華します🥂✨