飲食店で見かける、クラフトビールや地酒の〝飲み比べセット〟。数種類を同時に飲み比べるからこそわかる違いや、おもしろさがあります。ワインも例外ではなく、シャンパーニュであれば、まずは「品種」の飲み比べでそれを体感していただきたい。
シャンパーニュの主要品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ。シャルドネは繊細なミネラルとエレガントな酸、ピノ・ノワールはふくよかな厚みとコク、ピノ・ムニエは独特の苦みと柔らかな果実味が特徴です。
あわせて、シャンパーニュとの相性をあれこれと試せる一口料理が多数あれば、楽しさは倍増するでしょう。たとえば、鮨に見立てた「野菜ずし」といただく、ピノ・ノワール主体の《シモン・ドゥヴォー/ブリュット》と、ピノ・ムニエ主体の《ジュール・ラサール/1erクリュ・ブリュット》の同時比較など。
もしシャンパーニュの選定に迷われる場合は、お店の方にセパージュ(品種)を尋ねてみてください。品種の違いを楽しみつつ、料理との相性を探る。マリアージュの感度が高まること間違いなしです。